金融庁 金融機関販売の保険手数料 透明化を

金融庁 金融機関販売の保険手数料 透明化を
金融庁は、金融機関が生命保険などを顧客に販売する際の手数料の仕組みがわかりにくいとして、金融機関に対して詳しく開示するよう求めることなどを盛り込んだ報告書をまとめました。
金融庁は20日、金融市場をめぐる課題を検討してきた審議会の作業部会で報告書を取りまとめました。

この中では、銀行の窓口で保険商品や投資信託を購入する顧客などが支払う手数料について、銀行が保険会社や証券会社に支払う販売手数料が不透明で、仕組みがわかりにくくなっているなどとして、その詳しい内容を開示し、説明するよう求めています。

一方、報告書では、大量の株式を高速で売買する超高速取引を行うヘッジファンドなどを登録制にして市場の動向をチェックしやすいようにすることや、東京証券取引所などがITの技術を金融の分野に取り入れる「フィンテック」に対応したシステムの導入を進めるため企業の買収などができるようにすることを求めています。

金融庁は、報告書を基に来年の通常国会で必要な法改正などを行うことにしています。