もんじゅの廃炉 午後に正式決定へ
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安全管理上の問題が相次いだ高速増殖炉「もんじゅ」について、政府は21日、地元福井県の西川知事と改めて面会し、今後の廃炉作業の新たな体制を構築するなどと説明したうえで、地元の要請も踏まえて午後の関係閣僚会議でもんじゅの廃炉を正式に決める考えを示しました。
安全管理上の問題が相次いだ高速増殖炉「もんじゅ」について、松野文部科学大臣と世耕経済産業大臣は19日、福井県の西川知事と面会し、運転再開はせずに廃炉とする方針案を示したのに対し、西川知事は、国の反省が十分示されておらず廃炉にする場合の運営主体の議論も不十分だなどと強く反発し、見直すよう求めていました。
21日に改めて開かれた3者による会合で、政府側は、国の反省についてはこれまでの検証に基づいて、もんじゅの教訓を次の高速炉開発に生かし、廃炉作業については政府が指導・監督するなど今の事業者が安全性を確保し、着実に進められる新たな体制を構築すると説明しました。そのうえで、今後も廃炉作業の進め方などについて福井県と継続的に意見交換する場を設けるとしています。
これに対し、西川知事は「廃炉の運営体制について納得できるものになっておらず、地元との十分な協議のうえで、安全確保の体制を確認する必要がある」と述べました。
これを受けて、松野大臣は「来年4月をめどに詳しい体制を具体化し、地元の理解を得られるように取り組みたい」などと述べ、西川知事の要請を踏まえて、21日午後の原子力関係閣僚会議で、もんじゅの廃炉を正式に決める考えを示しました。
21日に改めて開かれた3者による会合で、政府側は、国の反省についてはこれまでの検証に基づいて、もんじゅの教訓を次の高速炉開発に生かし、廃炉作業については政府が指導・監督するなど今の事業者が安全性を確保し、着実に進められる新たな体制を構築すると説明しました。そのうえで、今後も廃炉作業の進め方などについて福井県と継続的に意見交換する場を設けるとしています。
これに対し、西川知事は「廃炉の運営体制について納得できるものになっておらず、地元との十分な協議のうえで、安全確保の体制を確認する必要がある」と述べました。
これを受けて、松野大臣は「来年4月をめどに詳しい体制を具体化し、地元の理解を得られるように取り組みたい」などと述べ、西川知事の要請を踏まえて、21日午後の原子力関係閣僚会議で、もんじゅの廃炉を正式に決める考えを示しました。
地元・福井の西川知事「容認していない」
政府との意見交換のあと西川知事は記者団に対し、「もんじゅの廃炉方針について、容認はしていません。継続的に国と意見交換する場が必要で、廃止措置は福井県の理解を得て進めるということですから、協議しなければ物事が進まない。これからも国の考え方や、具体的な対応を確認していくことになる」と述べました。