【ベルリン=共同】ドイツ首都ベルリンのクリスマスマーケット(市場)にトラックが突入し、12人が死亡、48人が重軽傷を負った事件で、過激派組織「イスラム国」(IS)は20日、系列ニュースサイトを通じ、事件は「イスラム国の戦士」が実行したと主張、事実上の犯行声明を出した。
ドイツ警察は20日、トラックを運転し突入したとみて拘束したパキスタン人とみられる男性(23)を嫌疑不十分で釈放した。捜査が振り出しに戻った格好で、実行犯が逃走している可能性が強まり、ベルリン市民の間で不安が広がりそうだ。
ISはサイトで、国際的な連合国の国民を狙えという呼び掛けに応じて突入が実行されたと主張した。ただ、実行犯の氏名などには言及しておらず、信ぴょう性は不明。