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ねこのつめ合わせ

会社員☞海外大生☞会社員☞漫画家 瞬間的にやりたいことをやっていると職業遍歴が散らかった。ラインスタンプ出したけど売れず、漫画描いたけど人気出ず、ノベル書いたけどこれに至っては誰にも読んですらもらえず。何かを制作・リリースすればするほど自分の存在意義が透明化していくように感じる今日この頃。漫画家なのに最近漫画描けていないからただのひきこもりに進化してこんな風に言葉を散らかしてます

ハワイの大晦日は煙と火薬のにおいと人々の叫び声

ハワイでの大学生活

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今年も残すところあと10日余りです。恐らくハワイでは地元住民たちがソワソワしだす頃でしょう。師走だから?

 

こう言っちゃなんですがハワイアンはせかせか働くこととはほぼ無縁、といってもきっと彼らは怒らないでしょう。どっかの会社なんか営業時間のど真ん中14時に電話しても誰も出ないことがありますし。どうやらお昼の休憩が伸びてしまっているようなのです。しかも定時は16時。定時が16時ってことは16時には作業の手を止める、ではなくその時間には荷物を手にオフィスを後にするということ。だから15時くらいから電話を取らなくなる。待てよ?12時から13時まではお昼休憩だから、実質電話がつながるのは午前中のみってこと?まあそのような感じです。

 

だとしたら何にソワソワするのか?それはもう1週間足らずで大晦日用花火の購入が解禁になるからです。

 

 

花火の一般使用が許可されているのは一年で3回だけ

 

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ハワイ州で花火を使用する場合以下のシチュエーションに限定されています。

・独立記念日

・大晦日

・旧正月

 

使用許可証の種類

花火の使用許可には2種類あります。購入には18歳以上である必要があります。

・指定された休日や文化イベントにおける花火使用許可証・・・$25

・パブリックディスプレイ・・・$110

 

許可証はSatelite City HallsおよびHonolulu Fire Departmentにて購入可能です(Satelite City Hallsは元旦、旧正月、独立記念日限定)。

 

許可証で購入可能な花火の種類

・打上げ花火系

・爆竹(5000個/許可証まで)

 

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花火の購入が可能な時期

使用可能日より5日前から購入可能。

 

(情報元:http://www.honolulu.gov/cms-hfd-menu/site-hfd-sitearticles/404-site-hfd-firecodeinspecpermitslicfireworks-cat/658-fireworks-permit-frequently-asked-questions.html

 

 

随分花火に厳しいな、初めて花火に関する条例を聞かされた時はそう思いました。そんな折バイト先でこんな会話を聞いたのです。

 

トラビス(仮名)「よぅボス、今年ハワイで初の年越しだね」

 

ボス「うん、まぁ単身赴任だしオフィスにこもってると思うけどね」

 

トラビス「マジ?早く帰った方がいいよ。少なくとも午後9時までには」

 

ボス「ん?何で?」

 

トラビス「何でって、危ないじゃん」

 

ボス「?」

 

トラビス「あーでも危ないのは家にいたっておんなじか。せいぜい屋根飛ばされないように気を付けて」

 

ボス「?!?!    f:id:catlani:20161221072606p:plain

 

 

ボス「待って、午後9時になったら何が起こるの!トラビス!」

 

2人の会話を盗み聞きながら大晦日午後9時と言えば花火使用許可時間だな、きゃとらには考えていました。そう花火には使用時間も決められていたのです。大晦日は12/31 21:00から1/1 1:00まで。それにしても屋根が吹っ飛ぶ、とは随分話を盛ったもんだ。きゃとらには心の中でクスリと笑いました。ボスもそう思ったに違いありません。先程の話はとっくの昔に忘れた様子で書類に視線を落としていました。

 

大晦日9時だよ◯◯えもん!

さぁいよいよ午後9時になりました。きゃとらにはコーヒーさんや友だち数人でご飯を食べながら年末らしく目的もなくダラダラしていたのですが、ふと昼の会話を思い出し外の様子を見に行ってみない?と提案してみました。そしたらあっさりOK。こうして暇を持て余していたわれわれはご近所の様子を見に外へ踏み出してみたのです。するとこのような光景が飛び込んできました。

 

 

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※ロケット花火は絶対に人に向けないでください

 

 

 この子は因みに4~5歳といったところでしょうか。彼だけではありません。このくらいの年齢から子どもたちが点火したロケット花火やねずみ花火を手に持って走り回っているのです。それも親の指導の元!

 

 あとで地元の友人から聞いたのですが、この地域では当たり前のことなのだとか。花火を素手で持てるようになったら一人前だよな、って自転車補助輪なしで乗れるようになったらくらいのノリで言うんじゃありません!

 

4~5歳でこれならもっと大きい子たち(6歳~大人)はどうしてるんだ?そう思ったとたん銃声に似たパン!パンパンパンパン!という音が近所一帯に響き渡りました。そちらの方を向くと、何十発、いや何百発という爆竹を一斉に点火して互いに投げ合っているいい年のメンズたちが。そして彼ら、

 

 

何と流血している!

 

 

何にも知らない人が突如連れてこられたら一瞬紛争地域かと思うだろこれ。一斉に点火される噴水型花火やねずみ花火、そしてそれを囲むようにして爆ぜる爆竹たち、夜空に放たれることなく目線レベルで飛び交うロケット花火に、火傷と流血を抱える若者たち。このカオスにあって人々がなお笑っている点に更に狂気を感じました。

 

この狂乱をただ優しく見守る近所のアンティー(おばちゃん)がしみじみと言いました。

「今年が終わるね」

 

きゃとらにはただただボスの家の屋根が吹っ飛んでいないことを祈っていました。

 

 

 ☟きゃとらにが経験した大晦日と雰囲気が似ていたので拝借しました。

火薬量と人の人数を何倍にもしたのがLaieの大晦日です。民家上空を打ち上げ花火が咲き乱れる点は同じです。


New Year's Eve 2008-2009

 

 

きゃとらに🐈 

  

 

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