PC Watchで良記事の連載を発見。
「実録、俺のバックアップ」と称して複数のテクニカルライターが実際に自分がやっているバックアップ方法を紹介。「バックアップ何それうまいの?」と思っているならぜひお読みあれ。
リンクは連載まとめページへ。
元ネタはこちら。
実録! 俺のバックアップ術 2016年 記事一覧 - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/mybackup/
おそらくタイトルの2016年部分は誤りであり、2017年になれどもこのページで良いはず。2016年12月中旬現在は3記事上がっております。これらの記事には深くは触れないのでリンク先から本文もどうぞ。具体的で分かり易い。
バックアップのやり方に対して難易度も付けようと思ったけれど、知ればどれも簡単なのでやめた。
バックアップのやり方を容量と用途別で解説
デスクトップPC内で完結「バックアップ用HDD内蔵」(容量:中)
昔ながら、とは言い切れない、HDDが安くなったからこそ自作PCユーザや最近のノートPCでも普及し始めた予備のHDDを内蔵した複数ストレージ。
私のPCが少々やり過ぎ。
一般的なパソコンならローカルディスクCのみ。上の画像はHDDを増設してDドライブを作っており、ここへCドライブのデータをバックアップ。
更に増設でデータは基本的にEドライブへ入れており、それを丸ごとFドライブへバックアップ。バックアップ側のストレージ容量が小さくとも違えどもソフトウェアによる同期なので問題無し。
FastCopyで簡単かつ高速に同期でバックアップする方法 - BTOパソコン.jp
PC Watchのジャイアン鈴木氏のWindows PCが同じ方法で、バックアップソフトは違えども似た感じでデータを二重にしております。
SSDやHDDが故障する確率を仮に1%とすると、バックアップ元と先のストレージが同時に故障する確率は0.01%まで低下。過去10年以上、そのようなスーパー貧乏くじを引いた事は無し。
容量を中とした理由は、一般的なメーカーPCのデスクトップなマザーボードはSATAが4本程度な為。ちなみに私のPCは自作PCで10本+M.2が1で11ストレージまで可能。
USB経由でバックアップ「SDカードや外付HDD/SSD」(容量:小)
山田氏の記事より。
iTunesライブラリ全体を、新しいCDをリッピングするたびにSDメモリカードに保存するようにしている。
なぜSDカードなのかは、自宅のPCでSDカードへバックアップをして出先でノートへそのSDカードを入れてオフラインで音楽を楽しむためとの事。
PC自作しない人は意外と知らなさそうと思ったところは、実はSDカードなどのカードリーダーも内部ではマザーボードとのUSB接続。なので外付HDDなどと似た感じともいえる。
容量を小とした理由は、SDカードやSSDでは現状大きくても数百GB、HDDを2本以上外付はしないだろうし、超大容量ストレージとなると割高なので多くて1つ3~4TBが現実的かと思い。
数年前まではUSB 2.0止まり、480Mbpsなので壊れたHDD並に読み書きが遅かったけれど、現在はその10~20倍まで上がっており、USB外付でバックアップがおすすめ出来てしまう。内蔵並に速い為。
source:USB3.1とは? - サンワサプライ株式会社
数年後にはUSB 3.1 Gen2以降、Type-C端子へと統一されるだろうから、ますますUSBによる外付も有効になって行くはず。
PC Watchの人達はPC変態なのでUSB外付とかしておりません。私も次で紹介する方法があるので外付した事は無し。
正確には10年以上前にPC98シリーズで240MBのHDDを外付した事はある。内蔵ドライブはフロッピーディスク2つ(AとBドライブ)だった為で、バックアップ用ではございません。
LAN内で終わらせる「NASによるバックアップ専用機」(容量:大)
もう少し注目され一般的になっても良さそうと思う方法。
source:ネットワークHDD(NAS)とは? | IODATA アイ・オー・データ機器
最初の画像にも出ていたこれ。
接続方法は単純で、IOデータの図の通りにルータへLANケーブルで繋がっており電源を取っているだけ。
Appleならバックアップ用のタイムカプセルが有名か。こちらは無線接続なので電源のみ有線のはず。
source:Mac - AirMac Time Capsule - Apple(日本)
Apple以外でのNASがなぜ普及しなかったかを挙げてみましょう。
- 設定が難しい
- 転送速度が遅い
- 低容量でもクソ高い
タイムカプセルが良い例で、なぜMacユーザの多くがこのNASに手が出しやすいかは上記3つの難点を全部解決している為。
価格は2~3TBが3~4万円台なので安いとは言えないものの、Apple製品にしては安く、元から自社OS用なので設定は超簡単、そして転送は無線でも802.11ac対応なので下手すると有線より速いかも知れない。
Apple製品では無いNASも最近は低価格化しており、設定もパソコン無しでスマホのアプリで完結するほど簡単化していたり。転送速度はやはりnからacへの無線対応が進んでおり、原因として考えられる事はスマホやタブレットにも対応して行く為。
価格、速度、設定、これら3つが改善されたのだから利用率高まっても良さそうと思う。何台でも接続出来るので容量は大きい。
クラウドで安全に「オンラインストレージを活用する」(容量:無限)
金さえ出せば最強な方法がオンラインストレージ。私も利用中、但し金は払っていないので容量はそれぞれ数GB。
容量が少なければ無料でも利用可能。スマホやタブレットがApple製品なら無意識に近くiCloudを利用してバックアップされているはず。
大容量が欲しいなら例としてGoogleドライブは30TBが約3万円、但し月額なので毎月NASが買えてしまう価格。
自動的に複数のストレージでバックアップが取られているはずなので、世界中で核戦争でも起こらなければ最も安全で、データ漏洩の危険性を考えると最も危険かも知れない方法。巨大なNASをLANでは無くWAN経由でGoogleなどが管理していると思えばよろしいかと。
キャリア回線の速度が上がるならクラウドが、家庭内の主に無線LANが速くなればNASが、USBが速くなれば外付が普及するでしょう。内蔵はもうこれ以上速くなれどもバックアップ用としては無意味に近い。
おまけ:パーティション分割はバックアップではない
今でもBTOパソコンのカスタマイズではパーティション分割が有料で利用出来るものの、あれはほぼ無意味なので無視しましょう。
だいたい分割するような目的のある人は自力でパテ分割する知識があるだろうから、メーカー側も無駄に選択肢を増やさず消しても良いと思うほど無駄。
パーティション分割とは、1つのストレージ内に2つ以上のドライブを設定する事で、以下のようなドライブがあったとしましょう。
- Cドライブ・・・HDD
- Dドライブ・・・HDD
2つのHDDが搭載されているように見えてもCとDドライブが同じHDD。なぜ分けるかは、上の場合はDドライブにデータを保管しておけばWindowsを再インストールする際にDドライブのデータが消えないという昔風な仕組。
メーカーPCはリカバリ方式が多いので分けてもHDD全体が対象になり、そうなら全部消えるので無意味。再インストール用DVDが付いているなら分けても良いけれど、バックアップ前提なら他の場所から書き戻せば良いのだから分割手数料の数千円は無駄かと。
また、修理時に工場出荷へ戻すならば、保証期間が過ぎて有料の場合にパテ分割代も請求されるかも知れないので、良く解らないなら無しを推奨。
データが消える以外はPCメーカーで修理は可能(まとめ)
逆に言うと、データが消える点だけはPCメーカーでも修理は不可能であり、人間の病気に置き換えると不治の病、ガンのような症状がデータの消失。
なぜデータが消えるか、正確には取り出せなくなるかは、ストレージの故障か悪意あるプログラム(ウィルスやランサムウェアなど)が原因であり、ストレージの故障だけは防ぎようがございません。
また、同じストレージの故障でも軽度の早期発見的な支障ならば個人レベルでも何とかなるとしても、末期になると業者へ数万から数十万円支払いデータ復旧するしか無くなってしまう。
バックアップという方法はガン保険をかけるようなもの。パソコンの寿命は性能が時代遅れになると終わりだけれどもデータに寿命は無し。
PC Watchのライター然り、私も同じで軽く10年以上前からのデータが手元に残せているのは、「バックアップしていたから」としか。
パソコンを人間にたとえると、CPUが脳と言われるけれど、記憶も司るならばストレージも脳にあたり、本当のパソコン死亡はCPUなどでは無く、記録データの消失と言えましょう。
健康な時には健康のありがたさを実感しにくく、いざケガをしたり入院などすれば保険のありがたさが良く解ると同様、ストレージぶっ壊れてデータを無くした時に予備のありがたさを実感するもの。
一見健康に見えてもPCメーカーの修理の検査でエラーチェックに引っ掛かれば故障とみなされ記憶が吹っ飛ぶ。メーカー側は同意さえとれたなら容赦なくユーザのパソコンを記憶喪失にしてくれる仕様。
具体的には、電源入らない->マザー故障で交換->点検時にHDDから不良セクタ大漁->HDDも故障->ユーザが交換OKする->元のHDDは修理交換または廃棄され新品HDDが搭載。消えるというか捨てられる流れ。
クラウドの数TBが月数千円は高額と感じるけれど、保険に入っていると思えばそう高くは無いのかも知れない。
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