2016年12月21日02時08分
島根県立大1年の平岡都(みやこ)さん(当時19)の遺体が7年前に広島県内の山中で見つかった事件で、島根、広島両県警が20日に殺人容疑などで書類送検した会社員の男(当時33)=島根県益田市、事故死=が、車で連れ去った直後に平岡さんを殺害した可能性が高いことが、捜査関係者への取材で分かった。自宅で撮影した遺体の写真は消去されていたが、捜査本部が復元。撮影日時などを特定した。
死亡などにより、男は不起訴となる見通し。生前の供述も得られておらず、動機や殺害に至る経緯が不明のまま捜査は終結する。
合同捜査本部によると、矢野富栄(よしはる)容疑者は2009年10月26日夜~深夜、島根県浜田市や益田市の周辺で平岡さんを殺害し、自宅で遺体を切断。広島県北広島町の臥竜山(がりゅうざん)に遺棄した疑いがある。平岡さんは同月26日午後9時過ぎ、浜田市のアルバイト先のショッピングセンターを出てから行方不明になった。遺体は09年11月6日に見つかり、矢野容疑者は2日後、山口県内の高速道路での自動車事故で死亡した。
捜査関係者らによると、平岡さんが行方不明になった当日、矢野容疑者の車が浜田市内を走行する記録が確認された。さらに、矢野容疑者のデジタルカメラなどに残されていた平岡さんの遺体や文化包丁の画像は、当日夜ごろの約1時間半の間に容疑者宅で撮影されたものと判明した。
写真には容疑者とみられる足や指も写っていた。平岡さんに関わる写真のみが消去されており、容疑者が証拠隠滅をはかった可能性もあるとみている。
トップニュース
新着ニュース
おすすめ
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部