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韓経:【社説】みすぼらしい成績の韓中FTA1年、スタートから問題があった
2016年12月20日10時31分[ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版]
韓中自由貿易協定(FTA)発効から今日で1年となる。今年1-11月の対中国輸出額は1124億ドルと、前年同期比10.9%減少した。輸入も790億ドルと、4.8%減った。貿易規模では前年同期比8.5%減となった。政府は韓中FTA恩恵品目の輸出減少幅を縮小したという点を慰めとしている。しかしみすぼらしい成績だ。
貿易現場の雰囲気はさらに深刻だ。半導体など対中主力品目の輸出が次々と減少している中、文化などサービス分野まで高高度防衛ミサイル(THAAD)問題で非関税障壁が増え、直撃弾を受けている。電気自動車バッテリー・流通業など中国進出韓国企業に対する差別、韓流牽制、観光客統制、通関手続き遅延など各種報復措置も出ている。韓国は本当に中国とFTAを締結したのかと感じるほどだ。
韓中FTAはスタートから問題があった。政府が韓中FTAに合意したと発表したのは、2014年11月10日に韓中首脳会談が開かれる2時間前だった。2年6カ月間の交渉を経たというが、伝えられていた内容はほとんどない状況だった。実際に蓋を開けてみると、他のFTAとは違って失望感を与えるレベルだった。中国は最高レベルのFTAを云々したが、韓国製造品目の開放率を大幅に下げた。韓国も「みんなが満足するFTAをする」とし、農産物の開放幅を減らした。当初から大きな効果は期待しにくかった。
当時、韓国は環太平洋経済連携協定(TPP)の創設を傍から眺める立場だった。このため急いで韓中FTAに合意し、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)を支持し、大統領が中国戦勝節行事に出席するなど、一連の親中路線を見せた。言葉がFTAであるだけで、親中路線で強引に進めた政治的な動きだったというのが正しいだろう。当時の天安門行事への出席をほとんどのメディアが支持したのは今考えてもおかしなことだった。
始まりがこうであるためFTAが力を発揮できないのは当然だ。韓国が一歩遅れてサービスや技術貿易障壁交渉をしようとしても中国は消極的な姿を見せている。通商当局はそれでも善戦しているという話をしている。
貿易現場の雰囲気はさらに深刻だ。半導体など対中主力品目の輸出が次々と減少している中、文化などサービス分野まで高高度防衛ミサイル(THAAD)問題で非関税障壁が増え、直撃弾を受けている。電気自動車バッテリー・流通業など中国進出韓国企業に対する差別、韓流牽制、観光客統制、通関手続き遅延など各種報復措置も出ている。韓国は本当に中国とFTAを締結したのかと感じるほどだ。
韓中FTAはスタートから問題があった。政府が韓中FTAに合意したと発表したのは、2014年11月10日に韓中首脳会談が開かれる2時間前だった。2年6カ月間の交渉を経たというが、伝えられていた内容はほとんどない状況だった。実際に蓋を開けてみると、他のFTAとは違って失望感を与えるレベルだった。中国は最高レベルのFTAを云々したが、韓国製造品目の開放率を大幅に下げた。韓国も「みんなが満足するFTAをする」とし、農産物の開放幅を減らした。当初から大きな効果は期待しにくかった。
当時、韓国は環太平洋経済連携協定(TPP)の創設を傍から眺める立場だった。このため急いで韓中FTAに合意し、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)を支持し、大統領が中国戦勝節行事に出席するなど、一連の親中路線を見せた。言葉がFTAであるだけで、親中路線で強引に進めた政治的な動きだったというのが正しいだろう。当時の天安門行事への出席をほとんどのメディアが支持したのは今考えてもおかしなことだった。
始まりがこうであるためFTAが力を発揮できないのは当然だ。韓国が一歩遅れてサービスや技術貿易障壁交渉をしようとしても中国は消極的な姿を見せている。通商当局はそれでも善戦しているという話をしている。