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 島根県立大1年の平岡都(みやこ)さん(当時19)の遺体が見つかった事件で、島根、広島両県警の合同捜査本部は20日、容疑者の男を書類送検し、捜査の経緯などを記者会見で説明した。遺体発見から7年。男は直後に事故で死亡しており、真相解明は困難となった。

■特定に7年 県警「広範囲な捜査できず」

 「無駄な捜査は一つもなかったと判断している」

 20日、島根県警浜田署で開かれた合同捜査本部の記者会見で、島根県警の杉原知行捜査1課長は報道陣を見据えて言い切った。

 容疑者の特定まで7年かかった点を問われると「動機、目的が分からない中、広範囲な捜査ができなかった。足元から固めて捜査を広げてきた。一つ一つのパーツを糸で結びつけるような行為だ」と話した。「関係者らの捜査を尽くし、共犯者がいないことを慎重に捜査してきた」という。

 一方で、矢野富栄(よしはる)容疑者(当時33)については「多くの容疑者の中の1人。いつ浮上したかは言えない」と説明。特定の経緯に質問が及ぶと「素行不良者の捜査など」と説明したが、それ以上は「捜査に支障がある」と回答を避けた。

 捜査で、矢野容疑者と平岡都さ…

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