殺害され、広島県の山中で遺体が発見された平岡都さん(島根県警提供)
島根県立大1年生だった平岡都さん=当時(19)=が2009年に行方不明となり、広島県の山中で切断された遺体が見つかった事件で、島根、広島両県警合同捜査本部は20日、殺人と死体遺棄・損壊容疑で、事件直後に交通事故死した島根県益田市、会社員矢野富栄容疑者=当時(33)=を容疑者死亡のまま書類送検した。
事件発生から7年余り、容疑者が死亡していたため、殺害場所や動機は未解明のままとなった。
平岡さんは09年10月26日夜、島根県浜田市内でアルバイトを終えた後に行方不明となり、同年11月6日に広島県北広島町にある臥竜山の山中で遺体が見つかった。矢野容疑者は2日後の同8日、山口県美祢市の中国自動車道下り線でガードレールに激突する単独事故を起こし、車に同乗していた50代の母親と共に死亡した。
矢野容疑者の関係先から押収したデジタルカメラやUSBメモリーには、平岡さんの遺体や、遺体の損壊に使ったとみられる包丁の画像が重複分も含め57枚あり、当時住んでいた益田市の自宅で約1時間半にわたって撮影されたと判明した。殺害場所は特定できていないが、遺体の写真には首を絞められた痕があった。(2016/12/20-13:18)
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