米ニューヨークで投票する、大統領選挙人のクリントン元大統領(左)ら=2016年12月19日、AP
【ワシントン西田進一郎】11月8日の米大統領選で選ばれた大統領選挙人が19日、それぞれの州・特別区で次期大統領について投票した。米メディアによると、共和党のドナルド・トランプ候補(70)が選挙人計538人のうち、当選に必要な過半数270人を大きく上回る選挙人を獲得し、勝利が確定した。正式な集計は来年1月6日に連邦議会で行われる。トランプ氏は来年1月20日に第45代大統領に就任する。
トランプ氏は声明で、「米国を結束させるために一生懸命働き、全ての米国人のための大統領になる。一緒に米国を再び偉大な国にしよう」と呼びかけた。
11月の投票では、全米の得票総数では、クリントン氏がトランプ氏に280万票を超える大差をつけた。しかし、投票は各州・特別区ごとに集計され、一部の州を除いて得票数首位の候補がその州・特別区に割り当てられた選挙人を全て獲得する「勝者総取り」方式のため、選挙人獲得数ではトランプ氏が306人、民主党のヒラリー・クリントン候補(69)が232人だった。
AP通信によると、西部ワシントン州の民主党の選挙人4人がクリントン氏に投票せず、一方南部テキサス州では共和党の選挙人2人がトランプ氏に投票しなかったが、大きな混乱はなく、大勢に影響はなかったという。