生食用カキ ノロウイルス検出で宮城全海域で出荷自粛

宮城県内の各地で水揚げされたカキからノロウイルスが相次いで検出され、宮城県漁業協同組合は20日から、県内すべての海域で生食用のカキの出荷を見合わせることを決めました。
宮城県漁協は、毎週、県内の各海域で水揚げされる生食用のカキについて、ノロウイルスの検査を行い、19日まとまった検査結果では、県内11の海域のうち10の海域で、ノロウイルスが検出されたということです。

このため宮城県漁協は20日から今月25日までの6日間、県内すべての海域で、生食用のカキの出荷を見合わせることを決めました。
宮城県内では、これまでノロウイルスが原因で一部の海域でカキの出荷を見合わせることはありましたが、すべての海域で見合わせるのは、例がないということです。

宮城県漁協は「生食用のカキは今が旬を迎えていて、価格も上がる時期だけに、出荷見合わせの影響は大きい。早く再開できるようになってほしい」と話しています。
次の検査結果は、今月26日に出る予定で、宮城県漁協はノロウイルスが検出されなかった場合は出荷を再開したいとしています。