新藤総務相の靖国参拝で再び「遺憾」=台湾外交部

【政治】 2014/04/12 20:22

(台北 12日 中央社)新藤義孝総務大臣が12日午前、靖国神社に参拝したことを受け、中華民国外交部は同日夜、遺憾の意を表すとともに、日本政府に対して近隣諸国の国民感情を傷つける行動を控え、地域の平和と繁栄のため努めるよう呼びかけた。

外交部は、新藤総務相は就任以来何度も靖国神社を参拝しており、地域内関係各国の懸念と不安を深めていることは、実に建設的でない振る舞いであり、中華民国政府はこれに対し遺憾の意を表わすとした。

また、歴史はたやすく忘れ去られるものではなく、靖国参拝の行為は近隣諸国の国民感情を傷つけるもので、地域の調和と安定にとって全く無益であると強調。折しも東シナ海情勢は緊張を見せており、各方面は一層冷静であるべきで、中華民国政府はあらためて関係各方面に「東シナ海平和イニシアチブ」の精神に応え、対立をエスカレートさせるような行動をやめるよう呼びかけるとし、同時に日本の政府と政治家は歴史の教訓に学び、未来志向の発想と責任ある態度で周辺諸国との友好関係を発展させ、地域の平和と繁栄の促進のため共に努力することを望むとした。

(編集:谷口一康)