2011年4月17日、北京市で今月15日に発生した愛犬家団体による食用犬520頭の救出劇について、400万人以上のネットユーザーが大論争を繰り広げているという。北京晩報が伝えた。
北京市内の高速道路上で15日、食用犬520頭を載せたトラックが愛犬家団体に包囲された。警察の調べで、トラックは正式な検疫輸送証明を所持していたことが判明するが、愛犬家団体は納得せずに包囲を続行した。彼らは結局、15時間後に10万元(約130万円)を支払い、すべての犬を買い取ることに。助けられた犬たちは中国小動物保護協会が一時保護した。しかしトラックから降ろされる時点で、すでに5頭の死を確認。約100頭は衰弱が激しいため、動物病院に緊急搬送した。残りの犬は今後、健康チェックを受けるという。
中国版ツイッター・新浪微博では、17日午前10時(北京時間)現在で400万人以上がこの救出劇をフォロー。ほとんどのユーザーは「彼らの行為は理解できるが、交通妨害になるようなやり方は賛成できない」とつぶやいている。また、「豚や羊を載せたトラックは問題なくて、なぜ(食用の)犬を載せたトラックにだけ大騒ぎするの?」という意見や、「犬を食べることが悪いとは言っていない!」と、犬食賛否論争までもが勃発した。ただ、法律の専門家は「犬食の善悪はさておき、食用犬の来歴がわからないのは問題だ。野犬を捕まえたのか、ペットを盗んだのか?それとも食用に飼育された犬なのかもわからない。動物保護法を含めた早急な法整備が必要だ」と強く主張している。(翻訳・編集/本郷)