日銀 黒田総裁 「円安は驚くような水準ではない」
日銀の黒田総裁は、金融政策決定会合のあとの記者会見で、外国為替市場で円安ドル高の流れが続いていることについて、「驚くような水準だとは思っていない」と述べ、今の円相場の水準を容認する考えを示しました。
この中で黒田総裁は、一時、1ドル=118円台まで進んだこのところの円安ドル高について、「現在の為替の状況は円安というよりもドル高で、今の時点で、円安が行きすぎて問題になるとは思っていない。為替は、ことし2月ごろの水準であり、驚くような水準だとは思っていない」と述べ、今の水準を容認する考えを示しました。
また、アメリカの長期金利の上昇に連動する形で、日本の長期金利も上昇していることについて、「海外の金利が上昇するのに応じて、日本の長期金利が上昇していいとか、日銀が長期金利の操作目標を引き上げるということは全く考えていない」と述べ、金利の上昇をけん制する姿勢を示しました。
また、日銀が目標とする2%の物価上昇率の実現に向けては、「賃金が上昇していく環境や基盤は十分に整っている。春闘を通じて賃金が上昇することで、消費の底堅さがしっかりすることになるので期待している」と述べ、来年の春闘で賃上げの動きが広がることが重要だという考えを強調しました。
また、アメリカの長期金利の上昇に連動する形で、日本の長期金利も上昇していることについて、「海外の金利が上昇するのに応じて、日本の長期金利が上昇していいとか、日銀が長期金利の操作目標を引き上げるということは全く考えていない」と述べ、金利の上昇をけん制する姿勢を示しました。
また、日銀が目標とする2%の物価上昇率の実現に向けては、「賃金が上昇していく環境や基盤は十分に整っている。春闘を通じて賃金が上昇することで、消費の底堅さがしっかりすることになるので期待している」と述べ、来年の春闘で賃上げの動きが広がることが重要だという考えを強調しました。