無人潜水機 中国から返還されるも米は強く非難
k10010813971_201612201937_201612201938.mp4
南シナ海の公海でアメリカ海軍の無人の潜水機が中国軍に奪われた問題で、アメリカ政府は潜水機が中国側から返還されたことを明らかにするとともに、今回の中国軍の行動は国際法に反していると強く非難しました。
この問題は今月15日、南シナ海でアメリカ海軍の海洋調査船が調査に使っていた無人の潜水機が中国軍の艦艇に奪われたもので、アメリカ政府は即時の返還を求めていました。
これについて、アメリカ国防総省は19日、声明を発表し、南シナ海の洋上で潜水機が中国側から返還されたことを明らかにしました。そのうえで、声明では、アメリカ海軍は国際法にのっとって公海で調査活動を行っており、今回の中国軍の行動は国際法に反していると強く非難するとともに、今後、公海での合法的な活動を妨害しないよう中国側に求めたとしています。
国防総省は返還された潜水機は、潜水艦の活動などに必要な海水の温度や塩分の濃度といった軍事用のデータを収集していたものの機密に該当する活動ではなかったとする一方で、今回の事案について引き続き調査するとしていて、今後、中国側の意図などについて分析を進めるものと見られます。
これについて、アメリカ国防総省は19日、声明を発表し、南シナ海の洋上で潜水機が中国側から返還されたことを明らかにしました。そのうえで、声明では、アメリカ海軍は国際法にのっとって公海で調査活動を行っており、今回の中国軍の行動は国際法に反していると強く非難するとともに、今後、公海での合法的な活動を妨害しないよう中国側に求めたとしています。
国防総省は返還された潜水機は、潜水艦の活動などに必要な海水の温度や塩分の濃度といった軍事用のデータを収集していたものの機密に該当する活動ではなかったとする一方で、今回の事案について引き続き調査するとしていて、今後、中国側の意図などについて分析を進めるものと見られます。
中国国防省「友好的な話し合いで返還」
一方、これについて中国国防省は「中国とアメリカの友好的な話し合いを通じて、20日昼、南シナ海の海域で、アメリカの無人潜水機の返還を順調に終えた」と発表するにとどまっています。
潜水機をめぐって中国側はこれまで、「正体不明の装置を見つけ、航行の安全確保などのため調査を行った。アメリカ側が一方的に騒ぎ立てている」などとして、公海上で国際法に反して潜水機が奪われたと主張するアメリカ側に反論していました。
潜水機をめぐって中国側はこれまで、「正体不明の装置を見つけ、航行の安全確保などのため調査を行った。アメリカ側が一方的に騒ぎ立てている」などとして、公海上で国際法に反して潜水機が奪われたと主張するアメリカ側に反論していました。