週刊少年マガジン連載中
『炎炎ノ消防隊』 大久保篤
前作は『ソウルイーター』
あらすじ
舞台は太陽暦佰九拾八年の東京。
人類は、いつ誰に起こるかわからない“人体発火現象”という恐怖に怯えていた。
体が燃え出し命が尽きるまで暴れる。そんな人体発火現象の被害者を“焔ビト”と呼んだ。
“焔ビト”の炎を鎮火し、その魂と人々、そして世界を救うことを任務とする特殊消防隊。
主人公・森羅 日下部(シンラ クサカベ)もその一人。第3世代と呼ばれる彼は足から炎を出し操ることが出来る。
シンラをはじめとする第8特殊消防官隊が、人体発火現象の謎、そして消防隊内部の秘密に迫る!
おすすめポイント
消防×ヒーロー×ファンタジー
(出典:炎炎ノ消防隊 1巻)
主人公がバカで元気いっぱい・暗い過去がある、という設定。そして脇を固める主要キャラ達も個性的な面子揃い。
キャラクターの設定としては、少年漫画によくある設定。ありきたりでつまらないと思うかもしれません。私もそう思いました。
でも、その主人公が消防官っていうところが珍しい。消防といえば『め組の大吾』って思いましたが、『炎炎ノ消防隊』は、まさかの消防×ファンタジー。消防っぽい特殊能力使えるんです。
前作の『ソウルイーター』もファンタジーで評判はなかなかだったので、今回も期待できます。
個人的には前作よりこっちの方がストーリーもしっかりしていて好きです。
あと登場キャラで、ぶさかわいかったのがこれ。
(出典:炎炎ノ消防隊 1巻)
消防隊のマスコット的なキャラクターとして登場します。119(ワンワンニャイン)と呼ばれる彼ら。犬1匹と猫1匹と…おっさん(名はまもる君)です。
今のところまだそんなに登場シーンはほとんどないです。今後どこかで出てくるのだろうか…
アクションシーンと作りこまれた感じがするストーリー
(出典:炎炎ノ消防隊 1巻)
バトル多めで、アクションシーンも迫力があります。
あと、今作で感じたのはファンタジーやアクション要素の他にサスペンス要素もあるかなというところ。
結構謎が多い。サスペンスが好きなので、こういう謎を残したまま進むストーリーには魅力を感じます。
小さな謎はちょっとずつ解明していくのだけれど、主人公のシンラに関わる謎は、今の段階ではまだ完全には解明されていません。
シンラは12年前の火事で家族を亡くすという暗い過去をもっています。物語が進むにつれ、その事件を知る者・関係者と見られる人物が浮上。
とにかくひとつ謎が解明したと思ったら、次の謎が出てきて続きが気になる。
恋愛要素はないがちょいちょいお色気シーンあり。
まとめ
Amazonだとあんまり評価が良くないこの漫画。私としてはなぜだろうと疑問です。
たしかに1巻は、キャラクター紹介だったり消防隊ってこんな感じだよっていう紹介だったり比較的ゆっくりしたストーリー展開になっていて、そんなに引き込まれないなっていう印象でした。
だけど、実はその先が面白い! 読むなら1巻で辞めずに、是非その先を読んでほしいところです。
前作の『ソウルイーター』は、途中まで「絵がちょっとなぁ…」と思いつつ読んでましたが、どういうわけか後半からいきなり画力が上がりすごくきれいになっていました。
そのきれいな画力が今回の漫画では最初から存分に生かされています。