元投手の加藤初氏が死去 西鉄や巨人で活躍

プロ野球、巨人などでピッチャーとして現役通算141勝を挙げた、加藤初さんが、今月11日、直腸がんのため亡くなりました。66歳でした。
これは巨人が20日、発表しました。

静岡県出身の加藤さんは、社会人野球を経て、昭和47年にドラフト外で当時の西鉄に入団して、1年目には17勝を挙げて新人王を獲得し、その後も主に先発ピッチャーとして巨人などでプレーしました。
現役通算19年間で141勝113敗、22セーブ、防御率3.50の成績を残しています。

現役引退後は西武のほか、台湾や韓国のプロ野球チームでも長年ピッチングコーチを務めていました。

巨人によりますと、加藤さんは今月11日に直腸がんのため、静岡県内の病院で亡くなり、告別式はすでに親族などで行われたということです。

長嶋氏「表情変えず投げ抜く姿が印象的」

加藤初さんが亡くなったことについて、巨人の長嶋茂雄終身名誉監督は、「トレードで入団した年に15勝を挙げ、ノーヒットノーランも達成した。私が監督1年目の最下位から翌年に初優勝できたのは、初っちゃんの活躍があってのものでした。私が「鉄仮面」と呼んだように、ピンチでも表情を変えずに投げ抜く姿が印象的でした。体調がよくないと聞いていたのですが、こんなに早く亡くなるとは、とても残念です」と球団を通じてコメントしています。