こんにちは。nex8事業部の小林です。
前回の私の記事ではデータフィードについてお話しましたが、その後データフィード作成はしてみていただけたでしょうか。
これがないと動的広告が実施できない!?配信に必須のデータフィードとは
データフィードは、ダイナミックリターゲティングや、AmazonなどのECモールで広く使われるようになってきており、ECサイト運営には欠かせないものとなってきています。
まだの方はぜひ先ほどの記事を参考に始めてみてください。
今回はデータフィードを活用できる広告の中から「ショッピング広告」での利用方法をお伝えします。
ショッピング広告はGoogleで「バッグ」や「スニーカー」などを検索した時に検索結果ページに商品情報が表示される広告の事です。
ECサイトと親和性が非常に高いので、ぜひ参考にしていただければと思います。
目次
ショッピング広告とは
ショッピング広告はGoogle AdWordsにおける広告サービスの1つで、図のように広告配信がされます。
Googleの検索結果ページに画像付きで配信出来る唯一の広告で、過去には商品リスト広告=PLA(Product Listing Ads)とも呼ばれていました。
テキストのみのリスティング広告と比べると、商品画像が表示されることで商品の詳細が伝わりやすく、より効果的に検索画面上でのプロモーションが行えます。
ユーザーが検索したワードに対し、データフィード内の商品情報から適している商品が表示されるため、リスティング広告のようにキーワードを設定する手間が省けるのもショッピング広告の特徴です。
例えば、ユーザーが「バッグ」と検索した場合、データフィード内の商品情報に「バッグ」と記載されている商品が掲載されます。
ただ、キーワードを絞って設定する事ができないため、調整が難しい側面もあります。
実際にショッピング広告を導入するメリットとしては以下のようなものがあります。
■テキスト+商品画像が表示されるため、テキストのみの広告と比べCTR(クリック率)の向上が見込める。
■広告に商品情報が記載されているため、その商品に興味を持ってクリックした購入意欲の高いユーザーを効果的に集める事ができる。
■ショッピング広告はGoogleでの検索結果ページの上部に商品画像つきで表示される為、視認性も高く、Google AdWordsのテキスト広告と併用する事でユーザーとの接触機会の増加を狙える。
では次の章からは、ショッピング広告を出稿するための設定方法をご紹介していきます。
ショッピング広告の配信手順
ショッピング広告の出稿には、Google Merchant Centerへの自社サイトの商品データフィードの登録とアップロード、Google AdWordsでの広告キャンペーン作成が必要です。
それによりGoogle AdWordsからユーザーの検索キーワードに基づいた商品広告を配信出来るようになります。
Google Merchant CenterはGoogleに商品情報をアップロードする事でショッピング広告やGoogleショッピング、DoubleClick Bid Managerを利用できる様にするためのデータフィードの管理ツールです。
ではまずGoogle Merchant Centerへのデータフィードのアップロード方法から説明します。
データフィードのアップロード
Google Merchant Centerにデータフィードをアップロードするための手順は下記の3つです。
① Google Merchant Centerのアカウント開設
② データフィードの作成
③ フィードのアップロード
① Google Merchant Centerのアカウント開設
Google Merchant Centerのアカウント開設は、Googleアカウントを取得後、以下のURLより行います。
https://merchants.google.com/Signup
まず、「ビジネス拠点(国)」「ショップ名」「サイトURL」「連絡先情報」を入力します。
次のページで利用規約を確認します。
最後にウェブサイトURLの確認と申し立てを行います。
これは、登録するウェブサイトURLの正規の所有者である事をGoogleに知らせ、ウェブサイトとGoogle Merchant Centerを関連付けさせることを指します。
これでGoogle Merchant Centerのアカウント開設は完了です。
② データフィードの作成
次にデータフィードを作成しますが、Google Merchant Center用のデータフィードの仕様がありますので、ここではその内容をご紹介します。
データフィードに記載する情報には「必須属性」のものと「推奨属性」のものと2種類あります。
それぞれの項目をまとめました。
■必須属性
配信に際して情報が必須となる項目です。
必須属性が入力されていない場合は正常に配信できません。
■推奨属性
関連する検索結果に商品が表示されやすくするための項目となります。
入力なしでも配信可能ですが、精度向上のために入力する事が推奨されています。
Google Merchant Center用のフィードを作成する際にはこれらを踏まえつつ、下記の項目の中で自社の商品情報に合った項目を使い入力してください。
③ フィードのアップロード
次に作成したフィードをGoogle Merchant Centerにアップロードをします。
「Google Merchant Centerトップ」→「商品」→「フィード」を選択し、[+]をクリックしてください。
ここでは「モード」「タイプ」「対象国」「言語」「通貨」「フィード名」を選択します。
モードは「標準モード」と「テストモード」がありますが、実際に配信を行うフィードをアップロードする際は標準フィードを選択してください。
タイプは、「商品」と「オンライン商品在庫(更新)」があるので、商品登録を行う際には「商品」、登録済みの商品情報を更新する際には「オンライン商品在庫(更新)」を選択します。
対象国、言語、通貨、フィード名は任意で設定し、[続行]をクリックします。
続いてデータフィードのアップロード方法を以下の3つから選択します。
■「Googleスプレッドシート」
Googleスプレッドシートのフォーマットに商品データを記入する事で自動的に登録・更新されます。
■「スケジュールされた取得」
Googleが指定したスケジュールで自社ウェブサイトからデータを取得し、自動でアップロードされます。
■「アップロード」
GoogleのFTPや、SFTPサーバーへ手動でデータフィードをアップロードし、登録・更新をします。
アップロード方法を選択したら、実際に選択したアップロード方法に沿って商品データを登録して行きます。
ここではFTPサーバーへの手動アップロードで行っています。
アップロードが完了すると、「フィード」の画面に新しく登録したデータフィードが追加されます。
これでGoogle Merchant Centerへの商品データ登録は完了です。
Google Merchant CenterとGoogle AdWordsを同期
Google Merchant CenterのアカウントとGoogle AdWordsのアカウントをリンクさせます。
右上メニューボタンの「アカウントのリンク」をクリックして下さい。
アクションの「リンク」をクリックすればアカウントのリンクが完了し、Google Merchant Center上の商品データがAdWords側に提供される様になり、Google AdWordsでも商品情報を使った広告配信が可能となります。
ショッピングキャンペーンの設定
ショッピング広告を配信するために、Google AdWordsでのショッピング広告用のキャンペーン作成が必要です。
Google AdWordsの管理画面からキャンペーン、広告グループを設定して行きます。
キャンペーン一覧画面から[+キャンペーン]をクリックします。
「ショッピング」を選択し、新規キャンペーンを作成。
キャンペーンの設定は「キャンペーン名」「予算」「掲載地域」「入札戦略」「上限クリック単価」「日予算」を入力します。
入札戦略では、「費用対効果の維持」「クリック数の最大化」「コンバージョン数の最大化」と、目的に応じたCPC単価を自動で調整してくれる機能もあるので活用してみて下さい。
キャンペーン作成後、広告グループを作成します。
広告グループ名を入力し保存する事でショッピングキャンペーンの作成が完了となり、配信を行う事ができます。
より詳細な入札設定を行う場合には、商品グループを設定する事でそれが可能となります。
初めてショッピングキャンペーンを作成した時は、広告グループ単位で入札される様になっていますが、その下に商品グループを作成すると、そのグループごとに入札単価を設定でき細かな運用できます。
下記は商品グループとして分けられる商品属性をまとめたものです。
これらから、例えば「特定のブランドの商品グループ」や「新品のみの商品グループ」を作成し、グループごとで入札単価を調整することで、より効果的な配信が出来るのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ショッピング広告は検索したユーザーに対し、画像・価格付きで見せることが出来る為、非常に訴求力の高い広告となっています。
自然検索やリスティングに加えて、ショッピング広告を実施し、ページ上での存在感を増す事で、より効果的にユーザーへ訴求する事が出来ます。
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小林至
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