首相 来年早期にロシア訪問し関係改善を加速

首相 来年早期にロシア訪問し関係改善を加速
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安倍総理大臣は東京都内で講演し、ロシアとの間で実施に向けた交渉を開始することで合意した北方領土での共同経済活動について、平和条約締結への重要な一歩だと強調したうえで、来年の早い時期にロシアを訪問し、関係を改善するための機運を一層、加速したいという考えを示しました。
この中で、安倍総理大臣は、先の日ロ首脳会談で交渉を開始することで合意した北方領土での共同経済活動について、「実現すれば経済活動に携わる日本人は島を何度も訪問し、島に住むことになる。相互の理解と信頼が深まっていけば、北方四島を対立の島ではなく、共存の島とすることができる」と述べました。

そのうえで、安倍総理大臣は「協議の開始は、平和条約の締結に向けた重要な一歩を踏み出すものだ。今回、プーチン大統領からロシアに招待を受けた。ぜひ、来年の早い時期にロシアを訪問し、関係改善への機運を一層、加速していきたい」と述べました。

また、安倍総理大臣は、今月26日からハワイを訪れ、旧日本軍による真珠湾攻撃の犠牲者を慰霊することについて、「『真珠湾を忘れるな』という言葉は、戦時中、米国の人々に日本への敵対心をあおる言葉として使われたが、私とオバマ大統領が一緒に真珠湾を訪れる姿から、和解の力を象徴する合言葉となるような歴史的な訪問になればいい」と述べました。

さらに、安倍総理大臣は、政府の有識者会議で天皇陛下の退位などを検討していることに関連して、「国の基本に関わる極めて重たい課題であり、決して政争の具にしてはならない。政治家は今こそ、良識と常識を発揮しなければならない」と述べました。

一方、安倍総理大臣は、衆議院の解散・総選挙について、「全く考えていない。『解散』の2文字は全く頭にない」と述べました。