井上尚 ケガ回避のためスパー半減調整も「最高の状態」
「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(30日、有明コロシアム)
WBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥(大橋)が19日、横浜市内のジムで練習を公開した。父・真吾トレーナーのミットへワンツー、ボディー、そしてアッパーを繰り返し打ち込み、スパーリングは行わなかった。
V4戦の鍵を握るのが、スパーリングだ。9月の防衛戦は10回KO勝ちしたものの、オーバーワークから腰を痛めた。陣営に痛みを隠してリングに立ったが苦戦を強いられた。今回はケガ回避のため「スパーリングを減らした」(井上尚)という。
通常約120ラウンドのところを、今回は約60回に半減させた。その分、中身を濃くした。これまで漠然とやっていたわけではないが「足を使う、打ち合う、ディフェンスと、1回ごとに課題をつくった」ことで「最高の状態」に仕上げた。
真吾トレーナーは「前回の試合は、いろいろな評価があると思う。テーマは名誉挽回」と、腰痛を巡る反省も含めて厳しく指摘。井上尚も「僕も満足していない、そう思う」と応じた。
河野については「タフでスタミナがあるイメージ。接近戦が得意なので距離がポイントになる。イメージ的には一方的な展開で、何もさせないで勝つ」と、揺るぎない自信を見せていた。