「反水素原子」の精密測定に成功
通常の物質と変わらず、東大など
宇宙にほとんど存在せず、物質と出合うと消滅する反物質の一種「反水素原子」が持つエネルギーの状態を高精度に測定することに成功したと、東京大などが参加する国際チームが19日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。
原子は種類ごとに取り得るエネルギーの値が決まっているが、反水素原子と水素原子の間には50億分の1の精度で違いはなかった。
通常の水素は陽子と電子で構成されているのに対し、反水素は電気的性質が逆の反陽子と陽電子からできている。
チームは、スイスの欧州合同原子核研究所に設置した装置で反水素原子を生成し、閉じ込めることに成功した。
【 2016年12月20日 01時27分 】