水素水に効果は無いと国民生活センター
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引用:https://tr.twipple.jp/data/detail_news/thumb/9d9/e6f/9d9e6fd5.jpg


水素水は偽健康飲料

12月15日、国民生活センターが「水素水には健康効果が無い」と断定し市販の水素商品には水素の含有量が少ないものが多いと発表しました。

センターは市販の水素水10商品と水素生成器9商品を調査したところ、3商品を除いて表示された水素を含有していなかった。

さらにペットボトルの2商品からは、水素はまったく検出されなかったが「水素たっぷり」などの表示がされていた。

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ペットボトル入りでは未開封でも1ヵ月後に水素濃度がやや低下し、開封後に密閉しても24時間後には水素が抜けていた。

水素生成器でも表示された濃度より低い商品が多く、やはり24時間後にはほぼ水素が抜けてしまった。

もっと重大な事として多くの商品が健康効果をうたい、活性酸素を除去、ダイエット、疲労を軽減などの宣伝をしていた。


医薬品かトクホ、機能性表示食品以外は効能や効果を表示してはならないが、ほとんど全ての商品が健康効果を示唆するような表示をしていた。

薬事法や健康増進法や景品表示法ではトクホ、機能性表示食品の届出をすれば効能・効果を表示できるが、届けていた商品はなかった。

アトピーに利く、肌がすべすべになった、飲み始めてからXXXが直ったんですというような文言を広告に掲載していました。


国民生活センターでは法律違反の疑いがあるとして、業者に文言の改善を要望したと発表しました。

センターは商品サイトでの効能効果に関する記載も調査し、アンチエイジング゙や胃腸の調子を改善などと記載していた。

具体的な病気名を挙げて治療効果をうたってはいないが、タレントが「効いたんですよ」などの言葉を使うことで示唆していました。



タレントを使ってステマで売る

その有名タレントや素人役タレントを使った宣伝は社会問題になっていて、一時期騒がれた「ステマ」は現在も堂々と行われています。

ステルスマーケティングは宣伝である事を告知せずに印象を刷り込む手法で、マインドコントロールのような効果もある。

先ほどの「私にはこれが効いたんです」を繰り返す手法や、「身体の調子が悪かったが、これを飲み始めたら直ったんです」というようなものです。


タレントは「何の症状に効いたのか」はっきり言わないし、「飲んたから直ったんです」という因果関係を言っていないので、よくよく聞けば効能を言ってはいません。

だが毎日こうしたCMを見せられているうちに、視聴者は「水素水で病気が治る」という印象を刷り込まれます。

ステマの主戦場はネット上の芸能人ブログやSNSで、某女性タレントは10万円の水素発生器を購入し、「水素風呂」に毎日入浴していると宣伝した。


芸能人が商品を宣伝する時には、商品を無償で提供されているのは勿論のこと、1回当たり数万円から数十万円の報酬を受け取っています。

某女性タレントは水素風呂で「疲れが取れた」と主張しているが、メーカーから報酬を受け取って言っているのでしょう。

2016年には「ガンが治る」と宣伝していた水素水販売業者が業務停止命令を受けたが、相変わらず水素水は健康効果を宣伝して販売されている。


水素水の販売をするのは無名メーカーや業者が多かったが、大手飲料メーカーの「伊藤園」も参加し、同様のイメージ戦略を展開している。

病気が治るといえば違法だが、「飲んでから調子が良い」「飲み始めたらお肌がすべすべになった」というのはグレーであり社長が逮捕されたりはしない。

女性に人気の有名アイドル、オリンピック候補のスポーツ選手、有名女優などが次々に怪しげな水素水の宣伝に起用されて、ブームは収まる気配が無い。

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