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鏡石で鳥インフル 県内今季3件目、強毒性か確認へ

 県は19日、鏡石町大宮の高野池で見つかったオオハクチョウ1羽の死骸を遺伝子検査した結果、鳥インフルエンザウイルスA型の陽性反応が出たと発表した。北海道大で確定検査をし、強毒性の高病原性ウイルスかどうかを調べる。県内の野鳥から陽性反応が出たのは福島市、矢吹町の事例に続いて3件目。
 県によると、オオハクチョウは14日午後1時40分ごろ、農業用ため池の高野池の水面に浮いているのを巡回中の鏡石町職員が発見した。県県中地方振興局による簡易検査では陰性だった。
 県は国立環境研究所(茨城県つくば市)に検体を送り遺伝子検査を実施していたが、19日午後3時に環境省から陽性反応が出たとの連絡を受けた。確定検査では(1)陽性かつ高病原性(2)陽性だが高病原性ではない(3)陰性-のいずれかとなる。判明には数日から1週間程度かかる。
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 環境省は19日、オオハクチョウの発見場所から半径10キロ圏の9市町村(鏡石、須賀川、矢吹、玉川、天栄、白河、泉崎、中島、石川)の一部または全域を野鳥の監視重点区域に設定した。
 現場は矢吹町で9日に発見されて遺伝子検査で陽性となり、確定検査中のオオハクチョウの発見場所から北西に約6・5キロの地点。県は市町村と連携して河川敷などで死んだり、異常行動を示したりする野鳥がいないか監視を強化する。
 県は19日、発見場所の半径3キロ圏内で鶏など家禽(かきん)を100羽未満飼育する農家など7軒、県中・県南地方で鳥を扱うペットショップなど10施設に電話での聞き取りを行ったが、異常は確認されなかった。

■鏡石で鳥インフル 県内今季3件目強毒性か確認へ

 鏡石町はオオハクチョウの死骸が見つかった高野池に、来訪者に注意を促す看板を4枚設置した。
 町は矢吹町で発見されたオオハクチョウに陽性反応が出て以降、職員が水辺などを連日巡回し、鳥の死骸や衰弱した個体がないか警戒している。各小中学校を通し、児童生徒が野外で鳥の死骸や排せつ物を見つけても触れないように呼び掛けている。

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