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 心臓病の原因の一つとされる心臓の硬化の仕組みについて、愛知県岡崎市の生理学研究所などが解明したと発表した。19日付の英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。

 心不全患者の約半数は「拡張機能障害を伴う心不全」(HFpEF)とされている。主な原因は心臓の硬化とみられるが、詳しい仕組みがわかっていなかったという。

 HFpEFの患者は、左心室に血がたまりやすい状態になる。そうすると、風船が膨らむように内側から心筋を引っ張ってしまう。心臓は膨張を防ぐために、硬くなって心不全を引き起こすという。

 生理学研究所の西田基宏教授(43)らによると、硬くなるのは心臓が組織内のコラーゲン線維を蓄積するためだ。今回、西田教授らの研究で、コラーゲン線維の蓄積に重要な役割を果たしているのが、心筋細胞膜にあるたんぱく質「TRPC3」であることをつきとめた。

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