鳥インフルエンザウイルスの侵入を防ごうと、兵庫県豊岡市祥雲寺の県立コウノトリの郷公園は6日、一般客の靴底などを消毒する措置を始めた。郷公園入り口前の橋に敷き詰めた麻袋に消毒液をまき、来園者に通ってもらう。
これまで、秋田市の動物園で飼育していたコクチョウなどが感染して死んだほか、鳥取市や小野市でも野鳥のふんなどからウイルスが検出されている。
郷公園は、防疫マニュアルに従って11月下旬から職員の靴底消毒などをしてきた。全国各地に感染が広がっていることなどから、対応を前倒しし、2010年度以来となる一般客も対象とした。
郷公園には全国から毎年約30万人が来場しており、当面、1日3回を目安に消毒液をまく。松本令以(れい)獣医師(41)は「外部からのウイルスの侵入をなんとしても防ぎたい」と話した。(斎藤雅志)