兵庫県小野市来住町の男池(鴨池)で採取された野鳥のふんから鳥インフルエンザの陽性反応が出た問題で、県は1日、確定検査の結果、毒性の強い高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N6亜型)が検出された、と発表した。環境省は採取地点から10キロ圏内を野鳥監視重点区域に指定。県や市町が死骸の発見に注意するなど、監視を強化している。
県は同日、県内の養鶏農家全385戸に、高病原性ウイルスの検出を連絡し、野鳥の侵入防止対策や不審な死亡事例の早期通報などを呼び掛けた。これまでに大量死などの報告はないという。
県は「感染した鳥との濃密な接触がない限り、人には感染しない。冷静に行動してほしい」としている。
この問題では、県が、厚労省の調査で11月14日に採取した同池のふんを簡易検査し、同28日に陽性反応を確認。同29日に確定検査のため京都市の研究機関に検体を送っていた。ふん以外に陽性反応の出た死骸は見つかっていない。(斉藤正志)