17年度予算案 厚労相、1億総活躍担当相と財務相が合意
塩崎恭久厚生労働相と加藤勝信・1億総活躍担当相は19日、2017年度予算案について麻生太郎財務相との折衝に臨み、保育士と介護職員の処遇改善の枠組みについて合意した。民間の認可保育所で働く、経験7年以上の中堅保育士約10万人を対象に、月給で4万円上乗せする。介護職員では、昇級の仕組みのある事業所に、月額1万円相当の加算をする。保育士の処遇改善には約540億円、介護職員は約410億円の予算を確保した。
これまで保育所には、役職が少なく給与が上がりにくい構造があり、離職の一因にもなっていた。保育士の確保で今年4月時点で2万3000人超に上る待機児童の解消を目指す。中堅の給与を上げるため、マネジメントを担当する「副主任保育士」と専門知識を持つ「専門リーダー」の2種類の役職を新設する。7年以上の経験年数とマネジメントや乳児保育などの研修修了を要件に、月給に4万円加算する。職員全体の3分の1が対象となる見込み。
経験年数3年以上の若手にも「職務分野別リーダー」職を新設し、研修修了を要件に月給5000円を加算する。また保育所等で働く全職種の給与も2%(月額6000円程度)上げる。
介護職員では、経験や資格に応じた昇級の仕組みを作った事業者に対し、月額1万円加算する。7割の事業所が対象になる。障害福祉に関わる人材も同様の仕組みで処遇改善する。
一方、国から地方への国民健康保険(国保)の財政支援については、来年度予算では当初予定よりも300億円減額する。18年度に市町村が運営する国保を都道府県に移管するのにあわせ、来年度は財政安定化基金に1400億円を積み立てる予定だった。しかし、消費税率引き上げが再延期されたあおりで、1100億円しか確保できなかった。減額する300億円は20年度末までに積み増すことで合意した。【細川貴代】