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一宮生協職員、着服疑い 出資返還金など200万円超

 愛知県一宮市の一宮生活協同組合(生協)の男性職員が、組合員に払い戻す出資金など200万円以上を着服した疑いがあることが分かった。1年以上前から続けていたとみられ、同生協が詳しい経緯を調べている。

 複数の関係者によると、この職員は約20年前から勤務。集金担当職員を監督する立場にある。

 生協への加入時に組合員が支払う出資金は、生協の運営に活用される。1口100円で、組合員は3万〜5万円ほどを入会時に支払う。脱退するとほぼ全額、返還されるが、現金での受け取りを指定した元組合員の一部に返還金を渡さず、着服していた疑いがある。

 同生協の場合、脱退の意思を伝えてから脱退まで、手続きに半年近くかかり、受領できることを忘れる組合員が多かったため、発覚が遅れたとみられる。

 男性職員はほかにも、自分で組合員から集金した代金の一部を、支払われていない「延滞」扱いにして着服を重ねていた疑いがあるという。

 舩橋(ふなはし)拡行理事長によると、11月に疑惑を把握。取材に「本人に聴取するなどしている。(具体的には)回答を差し控えたい。調査終了後に、組合員に説明する」と話した。関係者によると、被害額を弁済させ刑事告訴は見送る方針。

 公式ホームページによると、同生協は1949年に設立。一宮市や稲沢市、江南市などが配達区域で、2015年度の組合員数は約2万5600人。32億3700万円分の食料品などを販売した。

(中日新聞)

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