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【芸能・社会】ASKA不起訴、「お茶」で釈放 本人の尿と立証できず2016年12月20日 紙面から
東京地検は19日、覚醒剤を使用したとして覚せい剤取締法違反(使用)容疑で逮捕された歌手ASKA=本名宮崎重明=(58)を嫌疑不十分で不起訴処分にした。逮捕前にASKAから自身の尿として任意提出を受け、覚醒剤成分が検出された液体について、警視庁はASKAの尿だと立証できなかったと明らかにした。ASKAは同日午後7時すぎに釈放された。 警視庁組織犯罪対策5課によると、ASKAは11月25日午後7時ごろ、「盗撮されているから確認してほしい」などと自ら110番。駆け付けた警察官が任意の尿検査を要請すると、「分かりました」と素直に応じ、28日に陽性反応が出たため、同日夜に逮捕された。 ASKAは逮捕後、この液体について「あらかじめ用意したお茶を、採尿カップに入れた」と供述。同課は「覚醒剤成分が検出されたことは間違いないが、この供述を否定できず、ASKAの尿と立証することはできなかった」などと説明している。 捜査員はASKAの自宅トイレで、ASKAの妻とともに背後からASKAが尿をしているのは見ていたが、手元までは見ていなかった。2回目の採尿もしていないという。捜査員は採尿カップから検査用のものに移し替えたが、液体が少量でカップは捨てたため残りの鑑定はできなかった。今回は関係先から覚醒剤は発見されていない。 同課は「逮捕自体は違法とは考えていない」と説明している。 ASKAは2014年5月、覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕され、同年9月、同法違反と麻薬取締法違反の罪で懲役3年、執行猶予4年の判決を受け、執行猶予中だった。 今回の逮捕の際は、テレビで逮捕する方針が報じられると、ASKAはブログを4度更新して、潔白を主張。逮捕後も一貫して「覚醒剤を使っていない」と否認を続けていた。 ◆足取りしっかり…無言ASKAが勾留されていた東京湾岸署前にはこの日、200人以上の報道陣が殺到、上空にはヘリコプターも旋回した。ASKAが釈放される直前には、警備に当たった警官が「敷地に入らないでください」と大きな声で報道陣をけん制するなど、物々しい雰囲気に。 午後7時10分ごろ、ASKAはグレーのジャケットに黒のズボン姿で正面玄関から姿を現した。勾留生活に少し疲れた表情を見せながらも、しっかりとした足取り。 無数のカメラのフラッシュを浴びながらも動じることなく、左手をズボンのポケットに突っ込んだまま、2人の警官に付き添われ建物右側へと歩いて向かった。報道陣から「ASKAさん、ひと言お願いします」「釈放されましたが」などと呼び掛けられるも無言。報道陣に向かって少し頭を下げる場面もあった。 ASKAは建物横に待ち構えていた黒いワンボックスカーに乗り込むと同署を後にした。 ◆きわめてまれなケース<落合洋司弁護士の話> 通常、採尿の手続きは厳格に行うもので、今回のように「あれがお茶だった」というような争いになることは少ない。尿はそれほど重要証拠。手順としては捜査員監視のもと、採尿する本人が容器を洗い、トイレに行って採尿し、封印をするが、一連の過程については捜査員が写真を撮る。普通は証拠として崩れることはない。今回のようなケースは証拠としての根本が崩れてしまうので起訴できず、やむを得ない判断だが、きわめてまれといえる。通常は取調室で落ち着いた状態で採尿を行う。今回はもしかしたら慌てて採尿し、過程で不十分があった可能性もある。しかし採尿は捜査の基本中の基本。今回のケースだと、捜査の不手際と言われても仕方ない。 ◆「すべての行動には理由がある」21日ぶりにブログ更新ASKAは釈放後の午後9時ごろ「不起訴でした。」とのタイトルで逮捕以来21日ぶりに自身のブログを更新。 「無罪です。様々なことは、また、改めて書かせていただきます」とし「すべての行動には、理由があります。いまは、それしかお伝えできません。予定が、20日間もズレてしまいました。こんなところで止まっているわけにはいきません。やれることを、やらなくては。みなさんを、最高のアルバムでお待ちします。今日は、少し疲れてます。おやすむね」(原文のまま)と、アルバム制作の続行を宣言した。 パソコンが返却されておらず、携帯電話から送信したと報告。「みなさん、信じてくれてありがとう」と締めくくった。 ◇ASKAのこれまでの経過2013年 8月1日 覚醒剤吸引の様子を暴力団員に撮られ脅されていると週刊文春が報道 10月9日 同誌の取材に使用したのは覚醒剤ではなくアンナカと主張。暴力団との接触は認める 10日 所属事務所が活動自粛を発表 2014年 5月17日 覚せい剤取締法違反(所持)容疑で知人の女性とともに逮捕 19日 所属レコード会社が契約解除 27日 覚せい剤取締法違反(使用)容疑などで再逮捕 6月17日 覚せい剤取締法違反(使用)などの罪で起訴 27日 所属事務所が契約解除 7月3日 保釈保証金700万円を支払い保釈 8月28日 東京地裁で初公判。検察側が懲役3年求刑 9月12日 懲役3年執行猶予4年の判決を受ける 2016年 1月9日 逮捕後初めてブログを公開。12万字の長文で音楽活動再開の意欲を示す 11月25日 「盗撮されているから確認してほしい」などと自ら110番 27日 ブログで新アルバムが完成間近と報告 28日 覚せい剤取締法違反(使用)容疑で警視庁が逮捕の方針を固める。「逮捕へ」の報道が流れるとブログで容疑を否定。夜になって同容疑で逮捕される 12月19日 不起訴処分が決まる PR情報
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