先日、縁あって『FREETEL』のブロガーイベントにおじゃましてきました。そもそも格安SIMに詳しいわけでもなく、FREETELを利用したことがあるわけでもない自分。圧倒的な場違い感を覚えつつ隅っこに着席すると、目の前にはお弁当。――わぁい! メシだ!
庶民には聞いたこともないお店、だけど明らかにお高そうな肉弁当は、案の定、己の胃袋をがっちり掴んでホールド。内心でうめえうめえと涙を流しながら、「なんてすばらしい会社なんだ……!」と完全に心を掌握されてしまった。チョロい。格安SIMよりも割高肉。おいちい。
――なんてことを書いていると怒られそうなので、本筋のイベントの内容をば。
こちらのブロガー向けイベント、もう何度も開かれているそうですが、初参加かつ「ぶっちゃけ格安SIMってよーわからん」な自分でも頷きながら聞くことのできる、非常に親切な内容でございました。
というか、社長さんのキャラクターとトークがおもしろく、胃袋と一緒に心も掴まれてしまった。これはもう、結婚するしかないのでは……? でも、社長さんの大好物だというベビースターラーメンに勝てる気がしない。ベビースター食べながら前に立って話してたし、僕らは僕らで机の上のベビースターを食ってたし。……これ、おやつカンパニーの企業説明会だっけ?
『FREETEL』ってなんぞ?
まず、新製品うんぬんの前に、『FREETEL』のことをよく知らない自分。知っているのと言えば、いわゆる「格安SIM」を提供しているブランドらしいということくらい。ここ最近は、ヨドバシカメラ秋葉原店の入り口付近で大々的にスペースを構えている印象も強いですね。
個人的に「え? そうだったの!?」と驚いたのは、FREETELは格安SIMを販売するMVNOでありながら、同時に、自社でスマートフォン端末を開発しているということ。これは業界でも珍しい――というか、唯一っぽい? 料金プランばかりに目がいって、端末は気にしてなかったぜよ……。
それゆえ、サポートが非常に細やかで丁寧だというのが、もっぱらの評判。しかも――これはイベント中にもお話がありましたが――コールセンターを外部委託せず、自社内で対応しているというのも大きな特徴。格安SIMに関する不安や疑問はもちろんのこと、スマホに慣れていない人は操作まわりについてもまとめて質問可能。そりゃあ固定ファンが付くのも納得です。
FREETEL|高速通信SIMカードと高品質SIMフリー端末/格安スマホ
このFREETEL、実は今年、10年にわたってお世話になったauからMNPする際に、選択肢のひとつには挙がっていたのですが……結局、現在のBIC SIM(IIJmio)を選んだということがありました。
なぜFREETELを選ばなかったかというと、端的に言えば、格安SIMの知識がない自分には「よくわからなかった」から。ネット上で調べれば選択肢としては出てくるものの、初心者向けには感じなかったんですよね……。「格安SIMとは何たるか」を知っている情報強者向けのサービスっぽく見受けられて、ちょっとハードルが高く思えてしまったのでした。
実際、複数の方から「FREETELはいいぞ」という助言はいただいていたものの、勧めてくれるのはやっぱり、格安SIMに詳しい人ばかり。自分のような「よくわからん一般ユーザー」の声を見つけることができなかったため、まだ「わかりやすそう」なIIJmioを選んだのでした。
今になって考えてみれば、「素直に助言を受け止めていればよかった……」と軽く後悔している部分もあるわけですが。ただ、特典として公衆無線LANサービスが使い放題になる現在のプランにも満足はしているので、縁とタイミングの問題だったのかなー、と。次は、FREETELにしたい。
最新機種で『ポケモンGO』を遊びたい
――そう、 “タイミング” は本当に大切なのです。もしも自分がMNPを検討していた時期にこちらが目に入っていたら、迷わずFREETELを選んでいたんじゃないかというレベルで魅力的な最新機種も、本イベントでは登場。『ポケモンGO』のプレイにうってつけとか……!
此度のイベントで説明があったのは、17時間連続通信可能なWi-Fiルーター「ARIA2」、10コアCPU搭載・フルメタルボディの「KIWAMI 2」、安価なスタンダードモデル「Priori 4」、そして5,000mAh大容量バッテリー搭載の「RAIJIN」。個人的に惹かれたのは、「RAIJIN」でござる。
というのも、自分が現在使っているのが、同じく5,000mAhの大容量バッテリーを誇るスマホ「ZenFone Max」。スペックを見て「動画連続再生22.6時間とかバカなの?」と半信半疑に思いつつも、実際に使ってみたら「デカい! ゴツい! 超長持ち!」の三拍子。やっぱりバカなの?
『ポケモンGO』はもちろんのこと、『FGO』やら『デレステ』やらといったゲームアプリをガンガン起動して使っても、「フル充電状態から2日夜までは充電なしでOK」という現状。こいつは良い買い物をしたぜひゃっほぅ! ――と思っていたのですが、問題もあった。
それが、「ジャイロセンサー非搭載」で「GPSの感度が悪い」という2点。
普通に使っている分には問題ないけれど、この2つの難点は――そう、『ポケモンGO』を遊ぶ際には、非常に残念なデメリットなのです。ARモードは使えず、急にワープすることもしばしば。この前なんて世田谷区にいたはずなのに、なぜか一瞬で文京区に瞬間移動したからね! まさかの「そらをとぶ」実装だ! わぁい!(ヤケクソ)
その点、こちらの雷様は同じ5,000mAhバッテリーで同価格帯ながら、RAMは倍。ジャイロセンサー搭載でカメラも1600万画素と、超うらやまスペックでござる。――もちろん、発売時期に1年近くの時差があるわけですし、比較するようなものではないと思いますが。これは欲しい。
『ポケモンGO』関連で言えば、アプリの通信料が無料になるという嬉しいプランも、FREETELの強み。そのほか、TwitterやFacebookをはじめとする各種SNSも通信料が無料になるとのことなので、お仕事用のSIMカードを持つのもありなんじゃないかと思えてきますね……。
さらには、端末も合わせて購入する人向けのお得でわかりやすいプランあり、画面バキバキスマホを残金なしで機種変できるサービスもありと、痒いところに手が届くFREETEL。これはもう、結婚……じゃなくて、契約するしかないのでは?
これだけサービスが充実していると知っていれば、おそらく僕自身、auからMNPするときにFREETELを選んでいたんじゃないかと思います。
せめて、もう少しトップページの目立つところに「初めてのSIMフリースマホガイド」のリンクがあって、その内容が充実していたら……! 各MVNOのサイトを比較して、「格安SIMよくわからん勢」の目線でFREETELの物足りなさを挙げるとすれば、その点がひとつあるように感じました。
プランの内容やサポートを考慮すれば、格安SIM初心者にFREETELがおすすめなのは間違いなさそう。ただ、ほかのMVNOのサイトと比べると、「そもそも格安SIMってなんぞ?」という人向けの導入となるページが少なく、それがハードルの高さにつながっているんじゃないかしら。
もちろん、ネットで検索すればいくらでも情報は転がっているし、ページ最下部に載せておく程度でも充分なのかもしれませんが……。ほかのいくつかのサイトでは、プラン紹介と合わせてQ&Aや解説などのコンテンツが目立つところに掲載されているので、そちらを読んでそのまま契約する――という初心者も少なからずいるんじゃないかと思った。僕自身、そうでしたし。
そんなこんなで、イベントレポートというよりは「自分が見た『FREETEL』」をざっくばらんに書いただけの内容になってしまい、恐縮ですが……こうして実際に話を聞いてみてようやく、「FREETELはいいぞ」の理由を実感することができました。うむ、いいぞ。
契約を検討するくらいには惹かれつつも、現在のデータ通信+音声通話プランの最低利用期間がまだ終わっていないため、少なくとも1年縛りが終わるまでは据え置きかなーと。FREETELは端末も気になるので、目ぼしいスマホが登場したら乗り換えようと思います。ありがとうございました!
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