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駐トルコ・ロシア大使が銃撃を受け死亡 犯人は「テロリスト」と露メディア
【モスクワ=黒川信雄】インタファクス通信などによると、トルコの首都アンカラで19日、駐トルコ・ロシア大使が銃撃を受け、死亡した。複数の負傷者がいるという。
ロシアの国営テレビは現地からの情報として、大使が展示会で演説を終えた後、背後から銃撃されたと伝えている。露外務省によると、大使は病院に搬送されたが、その後死亡した。
露国営メディアは犯人を「テロリスト」だとし、すでに殺害されたと伝えている。犯人像は不明。プーチン露大統領が事件について報告を受けているという。
ロシア・トルコ間をめぐっては、シリア情勢でロシアがアサド政権軍を支援する一方、トルコは反体制派を支持しており、立場が対立している。
ただシリア政権軍が要衝アレッポを制圧するなど、露側の優勢が指摘されるなか、14日にはロシア・トルコ両首脳が電話会談し、カザフスタンでのシリア問題をめぐる和平協議を開催する方針などで一致していた。