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紡がれた信念
自分が大好きなガンダム世界の話です
宇宙世紀0084年7月
チャック・キース中尉はオークリー基地でテストパイロットをしていた。彼は先のジオン反乱で成長した強襲揚陸艦アルビオンのモビルスーツパイロットの一人であった。反乱当時、彼は数か月前に復帰した相棒コウ・ウラキ中尉と共にヒヨッコパイロットだった。常に最前線に立たされたアルビオン隊で戦場で叩き上げにより成長したパイロットだ。二人が尊敬する戦死した上官バニング大尉のような男になるのがキースの目標だった。
「キース、なんでティターンズの誘いを蹴ったんだ?モンシア中尉達からも誘われんだろ?」
ウラキが食堂で昼食を食べるキースに聞いてきた。
キースは少し考えると口を開いた
「コウ。俺さ、バニング大尉がなんでオークリー基地でテストパイロットの教官をしていたのかずっと不思議だったんだ。大尉みたいな”不死身の第四小隊”で隊長を務め、自分から最前線に向かい生涯パイロットでいたいような男が何故、辺境の地で教官をする道を選んだのかってさ。」
ウラキはキースの言葉を黙って聞いていた。
「・・・。多分、大尉は一年戦争を経験して未熟なパイロットが沢山戦死したり、ジオンのMSの前に無力に散った同胞を嫌な程見たんだと思う。だから、万が一また戦争が起きた時に備えてパイロットの育成に力を注いんだんだと思うんだ。だから、俺はモンシアさん達の誘いを蹴ってここオークリーテスト基地に戻って来たんだ。コウはなんでここに戻ってきたんだ?ニナさんやモーラがいたから?」
コウは首を横に振った
「いいや、お前がいたからさ。キースは俺の親友だろ?」
キースは少し照れて顔を反らした。
新米のテストパイロットが敬礼した。
「隊長!午後に到着する艦ですがティターンズの強襲揚陸艦らしいですよ」
キースの部下の台詞に耳を疑った
「今、運航される強襲揚陸艦と言えばキースが知る限りペガサス級になる」
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