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島根女子大生遺棄、男は自宅で遺体切断か

 島根県立大学の女子大学生・平岡都さんが切断遺体で見つかった事件から7年、ようやく容疑者が特定されました。警察は、男が自宅で平岡さんの遺体を切断したとみて、容疑者死亡のまま、殺人などの疑いで20日に書類送検する方針です。

 「大変なことをした」

 事件の関与が疑われている当時30代の男は、周囲にこう漏らしていたといいます。

 ストライプのワンピース姿で帰り支度をする女性、2009年10月26日の平岡都さん(当時19)です。午後9時15分ごろ、アルバイト先の島根県浜田市にあるショッピングセンターを出た後、行方不明になりました。

 当時、島根県立大学の1年生で、海外の子どもたちを貧困から救うボランティアをしていた平岡さん。事件は、およそ10日後、最悪の結果を迎えました。浜田市からおよそ25キロ離れた山中で切断された遺体の一部が焼かれた状態で見つかったのです。

 その2日後、ある事故が中国自動車道で起きていました。激しく炎上したため、車体の色も判別できない車。男は、この事故で同乗していた母親と共に死亡していたのです。

 事件から7年たった今年、事態は急展開を迎えました。

 「(今年)10月20何日・・・行方不明になった日に、新聞報道された7年目の区切りのとき(警察が)来た。写真持って『こういう男を知らないか?』と。『ここで頻繁に給油に来ていたので覚えてないですか?』と」(益田市内のガソリンスタンドの所長)

 警察が捜査範囲を広げ、不審人物の洗い出しを進めた結果、男が浮上したのです。男は山口県下関市出身の会社員で、平岡さんの寮があった浜田市の隣・益田市に住んでいました。当時、太陽光発電の営業をしていたといいます。

 「真面目な人間だけど、ちょっと気が短い」(男の小中学時代の同級生)

 「陸上していた。真面目に部活はやっていた。絶対、あんなことをしそうな感じはなかった」(男の中学時代の同級生)

 男の遺品からは、行方不明になった後に撮影された平岡さんの画像が見つかっています。画像の解析などを進めた結果、撮影されたのは男の自宅で、遺体は風呂場などで切断されたとみられています。また、遺体の鑑定結果などから、平岡さんの死因は窒息死と判明。警察は、男が平岡さんの首を絞めて殺害し、自宅で遺体を切断した後、山に遺棄したとみています。

 事件発生から7年、母校の島根県立大学では・・・

 「犯人がまだ生きている事実があったかもしれなかったので、夜、ここにいたら襲われるのではという怖い意識があった」

 「やっと進展があったと安堵する一方、やはり生きているうちに(犯人は)見つかってほしかった」(平岡さんの母校の学生)

 警察は20日、男を容疑者死亡のまま書類送検する方針です。(19日18:07)

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