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2016年12月19日

【ミニマリズム】『より少ない生き方 ものを手放して豊かになる』ジョシュア・ベッカー


より少ない生き方 ものを手放して豊かになる
より少ない生き方 ものを手放して豊かになる


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、「現代のミニマリズム運動を代表する1人」であるジョシュア・ベッカーの全米人気作

ちょうど年末の大掃除が近づいていますから、時期的にもピッタリの1冊です。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
2016年、「新ミニマリズム」旋風を巻き起こした全米ベストセラー、早くも日本上陸!
現代のミニマリズム運動を代表する1人で、毎月100万人が訪れるサイト「ミニマリストになる(Becoming Minimalist)」の創設者が明かす、「ものを手放して豊かになる」方法とは!?

なお、部屋の本を増やしたくない方なら、Kindle版がオススメです!





An Invitation to SImple Living from Joshua Becker / SimpleREV


【ポイント】

■1.「安心」と「快適」を混同しない
 私たちの社会では、あまりにも多くの人が、ものをたくさん所有していれば安心できると信じている。もちろん、この考え方もある程度までは当たっている。
 食料と水、衣類、住む家は、生きるために必要だ。しかし、生きるために本当に必要なものはそれほど多くない。
 私たちは、「必要なもの」と「欲しいもの」の区別がつかず、「安心」と「快適」を混同している。その結果、安心のためという理由でものを山のようにため込むことになるのだが、本当は快適のため、または快楽のためにため込んでいるのだ。


■2.よく使う場所のいらないものから処分する
 目標をリストにして、家の中を見わたしたら、きっとこんな疑問がわいてくる。
 いったいどこから手をつければいいのだろうか?
「80対20の法則」という言葉を聞いたことはあるだろうか? これはたしかに一般論だが、さまざまな分野に当てはまることが証明されている。
 この法則を所有物に当てはめると、「80パーセントの時間は、持っているものの20パーセントだけに使っている」となるだろう。そこで、ほとんど使われない残りの80パーセントものから手をつければいいということになる。
 私がおすすめするのは、家の中でよく使う場所から始めるという方法だ。
 なかでも特におすすめなのが、リビング、寝室、トイレ、お風呂場、洗面所だ。


■3.処分できるか迷ったら、とりあえず使わずに生活してみる
 やり方は簡単だ。あるものがなくても暮らしていけるかどうか迷ったら、とりあえずそれを使わずに生活してみるだけだ。
 この実験には、「生活に必要なもの」について先入観を見直すという意味もある。
 私の経験からいえば、たいてい必要なものは思っているより少ないものだ。
 ミニマリズム初心者には、まずお試し期間を設けることをすすめている。
 一定期間、あるものを使わずに生活してみるのだ。その間に心の整理ができて、ミニマリズムの過程で経験する難しい時期も乗り越えることができるだろう。


■4.掃除をラクにするための10ヵ条
1 毎朝べッドメークする
2 食事が終わったらすぐに食器を洗う
3 ゴミの日を活用する
4 クローゼットに空間を保つ
5 平らな表面には何も置かない
6 1分か2分で終わる作業はその場でやる
7 読み終わった新聞や雑誌はすぐに処理する
8 ジャンクメールはすぐにリサイクル
9 服はすぐにしまう
10 使ったら必ず元の位置に戻す

(詳細は本書を)


■5.相手に要求する前に、自分でやる
 ここではまず、小さな子供の説得から考えていこう。しかし、子供の年齢に関係なく、必ず覚えておかなければならないことがある。
 それは、「要求する前に、自分でやる」という原則だ。
 子供に買い物を減らしてもらいたいなら、まず自分の買い物を減らす。子供にいらないものを寄付してもらいたいなら、まず自分のいらないものを寄付する。
 親が年に2回しか使わないようなボートを所有しているなら、なぜ子供は自分のおもちゃを手放さなければならないのだろうか?
 親のクローゼットが満杯になっているなら、なぜ子供は着られなくなった服を集めて寄付しなければならないのだろうか?


【感想】

◆本書の著者であるジョシュア・ベッカーの名前を最初に見たとき、てっきり以前ご紹介したこの本の著者の1人だと勘違いしていました。

minimalism 〜30歳からはじめるミニマル・ライフ
minimalism 〜30歳からはじめるミニマル・ライフ

参考記事:【ライフハック】『minimalism 〜30歳からはじめるミニマル・ライフ』ジョシュア・フィールズ・ミルバーン,ライアン・ニコデマス(2014年04月02日)

似たような名前ですけど、ジョシュア違いw

ただ、テーマは同じ「ミニマリズム」とはいえ、内容的にこちらの『minimalism』は、結構「禁欲的」です。

たとえばインターネットを解約して、サイト(読者200万人!!)にエッセイを投稿するのもカフェから、というのもスゴイですが、本が出た当時の「新年の抱負」が「今年1年、消耗品(衛生用品とか食料品)以外の物理的な品物は何1つ買わない」って、どんな宗教だよ、という。


◆それに比べると、本書の方はもうちょっと手が出しやすいというか、ハードルも低め。

たとえば上記ポイントの3番目のように、少しずつ様子を見て導入することを推奨しています。

また、処分するべき対象も「自分なりの基準」で良い模様。

これに関連して本書で特徴的なのが、上記ポイントの5番目にあるように「家族を巻き込む」TIPSに触れられていることでしょう。

まずは配偶者(奥さんor旦那さん)からになりますが、最初にミニマリズムに同意させなくてはなりません。

この話をするタイミングが大事で、モノが溢れてカッとなったときは避け(話をしたくなりますが)、2人とも落ち着いているときを狙え、とのこと。


◆さらに双方ともミニマリズムを目指すにしても、お互い「自分の基準」があります。

著者いわく「夫婦で100%合意することはめったにない」そうですから、大事なのはその「自分の基準」を押し付けないことのよう。

……著者は、奥さんのとあるキッチン用品(ゼリー型)を捨ててしまい、大顰蹙を買っていますがw

また、双方で同意したとしても、基準を変えなくてはならないこともあります。

実際、著者夫婦は引っ越しに際して、2台あった車を1台にしたのですが、それぞれ仕事をしている大人が2人いて、子供は2人とも学校に通い、習い事もしているとなると、車1台ではどうしても回らなかったのだとか(結局もう1台買ったとのこと)。

ここに今度は「物が増える一方」の子供が加わるワケですから、そう簡単にいくわけがありませぬ。


◆ただ、そういった「しがらみ」がない方にとっては、普通に本書の「ミニマリズム」TIPSを実践するのが良さそうな。

たとえば本書の第6章では、物を「処分」する基準を提案しています。

ちなみにこの基準は、ミニマリストによって様々なようであり、その中に「片づけコンサルタント」として近藤麻理恵さんの名前(と基準)がサラッと出てきて、ビックリの巻w

人生がときめく片づけの魔法
人生がときめく片づけの魔法

参考記事:【強力!?】『人生がときめく片づけの魔法』近藤麻理恵(2011年01月02日)

当たり前なんですけど、向こうじゃもう「本に出てくるような」有名人なんですね。

一方、続く第7章では「どうしても手放せないものと向き合う」と題して、タイトル通り「捨てられないもの」の対処法を指南してくれています。

個人的には、この2つの章が一番実践的だった(付箋も貼った)気が。


◆ところで、本書における「ミニマリズム」とは、以下のような定義、とのこと。
いちばん大切にしているものを最優先にして、その障害になるものはすべて排除すること。
つまり、この「一番大切にしているもの」が、「夢」だった場合、「ミニマリズム」を実践することにより、その夢に近づくワケです。

本書では、実際に「ミニマリズム」を行うことにより、「夢」を実現した方も登場していますから、そちらもご確認を。

「ミニマリズム」とは、単なる「物を処分する」だけの話ではない、ということを、本書によって改めて認識した次第です。


初めて「ミニマリズム」に挑戦する方にはオススメの1冊!

より少ない生き方 ものを手放して豊かになる
より少ない生き方 ものを手放して豊かになる
第1章 より少ない生き方を始める
第2章 ものを減らして自由になる
第3章 自分らしいより少ない生き方を見つける
第4章 消費社会の罠を知り尽くす
第5章 自分の中にある「欲しい」という気持ちを探る
第6章 簡単なところからものを手放していく
第7章 どうしても手放せないものと向き合う
第8章 少ないもので暮らす実験をする
第9章 より少ない生き方を維持する
第10章 家族でより少ない生き方をする
第11章 ものを手放して「意味のある人生」を実現する
第12章 何のために生きるのかを見つめる
第13章 ものの少ない暮らしの先にあるもの


【関連記事】

【ライフハック】『minimalism 〜30歳からはじめるミニマル・ライフ』ジョシュア・フィールズ・ミルバーン,ライアン・ニコデマス(2014年04月02日)

【ライフハック】「減らす技術 The Power of LESS」レオ・バボータ(2009年08月08日)

【幸せ】『LESS IS MORE 自由に生きるために、幸せについて考えてみた。』本田直之(2012年06月15日)

【リスト化】『ゆたかな人生が始まる シンプルリスト』ドミニック・ローホー(2011年02月15日)

【強力!?】『人生がときめく片づけの魔法』近藤麻理恵(2011年01月02日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

はじめての確定拠出年金投資
はじめての確定拠出年金投資

今年6月に出た本ですから、情報的にまだそれほど劣化していないハズ。

中古に送料足したら定価とそれほど変わらないのに、「60%OFF」で600円弱ですから、Kindle版の方が900円弱お得です!


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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