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 フジテレビは19日、同社の社会部記者だった社員が取材対象者から接待を受け、車の購入のために名義を貸したと発表した。捜査関係者によると、名義貸しを依頼したのは指定暴力団山口組系の暴力団関係者で、警視庁が事実関係の確認を進めているという。

 同社企業広報部によると、社員は20回程度飲食店で接待を受け、取材対象者の依頼で名義を貸したという。11月上旬に発覚し、すでに記者職を離れている。社員は同社に対し「取材対象者は暴力団の事情に詳しいが、本人が反社会的勢力だとは認識していなかった」と説明しているという。同社は「調査を進め、判明した事実に基づき厳正に対処する」としている。

 捜査関係者によると、記者は30代の男性で、昨年夏まで警視庁の記者クラブに所属。暴力団事件などを担当していたという。