ASKAさん不起訴 本人の尿と立証できず

ASKAさん不起訴 本人の尿と立証できず
覚醒剤を使用したとして逮捕された歌手のASKAさんについて、東京地方検察庁は嫌疑不十分で不起訴とし、ASKAさんは19日夜に釈放されました。不起訴の理由は、任意提出された液体が、本人の尿だと立証できなかったことでした。
警視庁などによりますと、この液体が採取されたのは、逮捕される3日前の先月25日でした。
この日の夜、ASKAさんは東京・目黒区の自宅から110番通報し、「盗撮されている」と話すなどしたため、駆けつけた警察官が任意で尿の採取を求め、それに応じて提出されました。

採取はトイレの中で行われ、警察官は近くにいましたが、手元ははっきり見えていなかったということです。その後、鑑定を行った結果、覚醒剤の陽性反応が出たことなどから、警視庁は、先月28日に覚醒剤を使用した疑いで逮捕しました。

一方で、ASKAさんは、逮捕後の調べに対し任意提出した液体について「あらかじめ用意したお茶を尿の代わりに入れた」と説明するなど、一貫して容疑を否認していたということです。

通常の鑑定では、採取した液体が尿であることを前提に、覚醒剤の成分が含まれているかを判別します。このため、液体が尿であるか、お茶であるかはわからず、また、採取した尿は量が少なく、再鑑定はできなかったということです。

こうしたことから、ASKAさんは勾留期限の19日に不起訴となり、釈放されました。