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<フジテレビ>30代の男性記者、暴力団関係者に利益供与か

毎日新聞 12/19(月) 21:17配信

 ◇数年前まで、警視庁の記者クラブで暴力団事件取材など担当

 フジテレビ社会部に所属する30代の男性記者が、自分名義で購入した高級車を、知り合いの山口組系暴力団関係者の男に提供する利益供与をした疑いがあることが、捜査関係者への取材で分かった。同局は警視庁組織犯罪対策3課に相談しており、同課が事実関係を調べている。

 同局は19日、「取材者たる記者と取材対象者との関係として不適切なものがあった」と発表。事実関係の調査を続けるという。

 捜査関係者や同局などによると、男性記者は数年前まで警視庁記者クラブに所属し、暴力団が関係する事件取材などを担当。この男とは2014年春ごろ、取材を通じて知り合った。

 記者は男から依頼され、自身の名義で高級車を購入。車は男に引き渡された後、別の暴力団関係者が使用していたという。

 同局の調査に対し、記者は「(取材対象者)本人が使うと思っていた」と説明。男から東京都内の高級飲食店で20回以上の接待を受けたといい、「多数回、高額接待を受けたため依頼を断り切れなかった」と話したという。

 捜査関係者によると、男は山口組系暴力団関係者だが、同局は「確認できていない」としている。記者は「(男から)自分は暴力団員ではないと言われ、反社会的勢力に属する人物だとは思っていなかった」と同局に話しているという。

 同局は事実と異なる自動車登録は犯罪に該当する可能性があるとして、男性記者を記者職から外し、警視庁に報告した。同局企業広報部は「当社記者の不適切な行動について心からおわびする。引き続き調査を進め、再発防止に努める」とコメントした。【宮崎隆、黒川晋史】

 ◇東京都条例でも、暴力団に利益供与に懲役か罰金の罰則規定

 2011年までに全都道府県で施行された暴力団排除条例では、市民が反社会的勢力の活動を手助けする目的での利益供与を禁じている。過去には、暴力団関係者と知りながら車の購入やマンションの賃貸契約の際に名義貸しをしたとして刑事事件として立件されたケースもある。

 暴力団に利益供与したり、活動を助長したりすると条例に基づき勧告が出され、従わなければ実名が公表される。東京都の条例の場合、「暴力団の威力を利用する目的」で利益を供与した場合は1年以下の懲役か50万円以下の罰金が科される。

 青少年を暴力団事務所に立ち入らせる行為なども規制されている。【宮崎隆】

最終更新:12/19(月) 21:44

毎日新聞

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