デジカメから“被害女性”画像 事故死の男関与か(2016/12/17 16:34)

 2009年、島根県と広島県の県境の山の中で、女子大学生の切断された遺体が見つかった事件で、警察は、事件直後に事故死した男を殺人容疑で書類送検する方針を固めました。今回、平岡都さん(当時19)殺害などの容疑で書類送検されるという男は、どのような人物なのでしょうか。今も捜査本部が置かれている、浜田警察署から報告です。

 (社会部・中條雄喜記者報告)
 事件への関与が浮上した男は、平岡さんの遺体発見から2日後に高速道路で事故死していました。男の実家は山口県下関市にあり、近所の人によりますと、子どものころはおとなしくて優しい印象だったということです。また、事件当時は、平岡さんが行方不明となった島根県浜田市の隣に位置する島根県益田市に1人で住んでいました。ですから、遺体が見つかった場所も含めて土地勘があった可能性はあります。一方で、平岡さんとは知人の関係ではなかったといい、犯行に至った経緯などは解明が難しいとみられています。
 (Q.なぜ事件から7年が経った今のタイミングで事態が動いた?)
 犯人のDNA型や指紋がなく、当初、捜査は難航していました。しかし、今年になって、当時付近で起きていた性犯罪事件などを調べ直したところ、今回の男が浮上しました。そして、男の関係先を捜索したところ、遺品のデジタルカメラから平岡さんの画像が見つかりました。日付の記録などから、行方不明になった後に撮影された可能性が高いということです。これが大きな手掛かりとなりました。一方で、男が死亡しているため具体的な話は聞けず、男の他に事件に関係している人物があり得ないという、いわゆる地道な「つぶしの捜査」が必要でした。そして、平岡さんの知人や、付近の不審人物を調べ尽くした結果として、男の書類送検に至ったということです。

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