発生から7年…なぜここまで時間が? 島根女性遺棄(2016/12/17 11:47)

 2009年に島根県の女子大学生が切断された遺体で見つかった事件で、警察は事件直後に交通事故で死亡していた男を殺人容疑で書類送検する方針を固めたことが分かりました。事件発生から7年、なぜここまで時間がかかったのでしょうか。島根県警と合同で捜査している広島県警本部から報告です。

 (吉弘翔アナウンサー報告)
 男は平岡さんの知人ではありませんが、捜査の結果、幅広い捜査対象の一人として浮かんだということです。しかし、遺体発見の2日後に男が事故死したこともあり、「突き合わせるDNA型や指紋」といった有力な物証はなかったとしています。男が死亡した状態で送検することになることから、1人で殺害したのか、また、他に容疑者とみられる人物がいないかなどを示すため、平岡さんの交友関係、また、現場周辺の不審人物や不審車両といった疑わしい要素をすべて洗い出す必要があります。広島、島根の両県警は「すべての不審人物や車両を潰しきった」といえるためのこうしたいわゆる「つぶしの捜査」を行ってきました。捜査本部は、男のデジタルカメラに残っていた行方不明後の平岡さんの画像などの物証に加え、こうしたつぶしの捜査で容疑者死亡のまま送検できると結論付けました。

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