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 島根県立大1年生の平岡都(みやこ)さん(当時19)が遺体で見つかってから7年、事件は動いた。直後に事故死した30代の男がなぜ、捜査線上に浮かんだのか。捜査の経緯をたどった。

 捜査関係者によると、難航していた捜査が進展したのは、今年に入ってからだった。捜査本部は当初、平岡さんがアルバイト先のショッピングセンター(同県浜田市)から退店した時間帯に通用口付近で目撃された不審車の情報や、遺体に付着していた「ポリ袋片」を重視。ポリ袋片についてはNTT電話帳の配布用と特定し、配布エリアをたどったが、有力な手がかりはなかった。

 今年に入り、島根県を中心に素行に問題があった人物の洗い出しを改めて進めた結果、男の存在が浮上したという。事件当時、遺体が見つかった広島県北広島町の隣の島根県益田市に居住していた。捜査幹部は「捜査の『網』を広げた結果」と話す。

 平岡さんの遺体の一部が見つか…

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