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【島根女子大生殺害】
男の車、現場周辺を走行か…不明後画像は自宅で撮影
平成21年11月に広島県の山中で島根県立大1年、平岡都さん=当時(19)=の遺体が見つかった事件の前後に、発見2日後に事故死した当時30代の会社員の男が使っていた乗用車が、現場周辺を走行していたとみられることが18日、捜査関係者への取材で分かった。
島根・広島両県警合同捜査本部が、行方不明後の平岡さんを写したとされる画像データについて、男が当時暮らしていた島根県益田市の自宅で撮影されたとみていることも判明した。
捜査本部は画像データや車の走行経路から男が事件に関与したと判断、20日に殺人などの疑いで書類送検する。
捜査関係者によると、男は今年に入ってから不審人物の割り出し捜査で浮上した。現場周辺の防犯カメラの映像や目撃情報の中に男の車に酷似したものが含まれていた。
画像データは今年秋ごろ、男の遺品のデジタルカメラなどから見つかった。捜査本部は、画像の背景が男の自宅の室内とみている。平岡さんは益田市に隣接する島根県浜田市に住んでいた。
捜査本部によると、平岡さんは21年10月26日夜、島根県浜田市内のアルバイト先のショッピングセンターを出た後、行方不明になり、同年11月6日に広島県北広島町の臥竜山の山頂付近で切断された頭部が見つかった。その後、脚の骨や胴体も相次いで発見された。
男は同月8日、山口県の中国自動車道で運転中、ガードレールに衝突し、当時50代の母親と共に死亡した。ブレーキ痕やスリップ痕はなかった。