坂本に阿部助言　もっと自分の考えを言え

　もっと自分の考えを言っていい−。巨人、阿部慎之助捕手（３７）が１８日、長野県松本市であったトークショーで、来季もキャプテンを務める坂本勇人内野手（２８）へ、チームを引っ張る上でのアドバイスを口にした。

　阿部と坂本は、合同ではないが同じグアムで自主トレを行う予定。現地で会うこともあるだろうと、自らも経験した「目上の選手が多いチームでのキャプテン像」を伝授する。１９歳の坂本をグアムへ初めて連れて行ったのも阿部。当時、朝に弱かった坂本のエピソードなどを披露し、今の練習に対するストイックさと比較して「大人になった。人は変われるんだと思った」と場内を和ませた。

　今季の坂本のプレーに関しても「負けてるときもプレーが一生懸命。集中力を欠くことが少なかったから首位打者をとれた」と成長を絶賛。だからこそ「キャプテンなんだから、チームに言えば全員が聞く。もっと思ってることがあるんじゃないかと思う」と話す。

　阿部自身は理想のキャプテンを「ジーターじゃないかな」と元ヤンキースのデレク・ジーターの名を挙げた。監督を含めチームとの親密な関係性を築く大切さが勝利へつながる。「勝たなくちゃいけないっていう使命のあるチームのキャプテンだから『勝つために』を常に考えておかないといけない」。来季の勝利へ余念がない。　（園田佳子）