面白ハンターのテツヤマモトです。
11月15日から12月15日までの1カ月、僕は北海道の上砂川町に体験移住して、町民と交流したり、魅力を見出す活動をしてました。
道民なのに「上砂川町」自体が初耳でしたけど、住んでみると充実した日々を過ごせました。上砂川町の方々にお世話になりすぎて、感謝してもしきれません。
以下、1カ月間の活動をいっきにまとめます。
0.そもそもなぜ上砂川に?
僕は新卒で勤めてた会社から独立しまして、9月からフリーライターとして活動してます。前々から、町を転々としながら記事を書く…って働き方に憧れていたんです。
奇跡的に、僕に声をかけてくれる人がいまして、9月は江別、10月は士別、11月は台湾を挟んで上砂川と、1カ月ごとの移住生活が実現してます。感動的です。
現地の人には、毎回お世話になりまくりです。
今回、上砂川に僕を呼んでくれたのは上砂川近郊のデザイナーさん。
「上砂川のPR動画を作るんだけど、1カ月間、町に住んでみてくれないかな?」
というお話でした。
イマイチお話は掴めなかったんですけど、「チャンスはもらうだけもらう」のが信条なので、思い切って挑戦することにしました。
1.上砂川町での活動「とにかく巡る」
ということで、11月15日に上砂川に到着。
到着するといきなり、町の方々に歓迎パーティーをしてもらいました。
僕みたいな底辺ライター(ブロガー)を、わざわざ歓迎してくれてとっても嬉しいです。
それから数日間は、町で取り上げられている観光スポットを巡ることにしました。
まずは上砂川の炭鉱町としての歴史を学ぶべく、かみすながわ炭鉱館へ。
やっぱし、歴史を学ぶと見方が変わりますね。
あと、有毒ガスが出てるから登っちゃいけない?という、ズリ山(炭鉱を掘ったやつを積んでたらできた山)を登りました。
下手したら体調悪くなってたかもしれない。それでも登っちゃうのがライター魂です。
登ってるうちに夜になっちゃいました。
危ない危ない。
何が危ないって、植物がトゲトゲで足に刺さるのが危ないんですよね。ちくちくするー。
今も残ってる炭鉱跡も訪ねました。
巡れば巡るほど、なんだか切なくなります。
昔はやたら栄えてたんだろうな…って。
廃線になっちゃったけど、駅舎だけ残ってる旧上砂川駅にも行ってみました。
最近では同じ北海道の留萌線が廃線になりましたけど、これから増えていきそうですね。
(photo by ぱつこ ぱつこのプロフィール)
途中で同級生でデザイナーしてるぱつこに来てもらいました。写真が上手すぎ。
こんなん撮れるようになりたいわー。
あと、町民のたまり場でもある「パンケの湯」で上砂川名物のソースかつ丼を食べました。温泉も非常に気持ちいです。
こちらは北海道ファンマガジンさんで記事にしました。わりと拡散されてるー。
あとはひたすら町歩きもしました。
上砂川は30年くらい前まで炭鉱があったのだけれど、閉山となってからはものすごい勢いで人口が減っている町です。
半ば廃墟のような町並みはタイプスリップしたみたいで、とても不思議です。
炭鉱跡巡りや街歩きの様子は、wonderlustさんで記事を書かせてもらいました。
とにかく哀愁がすごい。
2.上砂川での活動「とにかく参加する」
上砂川は正直なところ、これと言った観光スポットはなくて、町を巡るだけなら3日くらいあれば終わっちゃいます。
なので、町を巡ったあとは「とにかく参加」することにしました。山本の体当たり式の取材力の見せ所です。
ローカルなスナックとか銭湯に突っ込んで、手当たり次第、情報収集していきます。こういう飛び込み系は得意です。
1人ローカルスナック。普通に楽しかったです。ママがおしゃべりだし、来てるお客さんにたくさん情報もらった。ビール1杯とおつまみで600円。これはまたいこう。 pic.twitter.com/bIi6jhV2yc
— テツヤマモト@上砂川なう (@okapo192) 2016年11月28日
話を聞くと、上砂川には特技を持ってる人がたくさんいたり、町民のサークル活動が盛んだとわかりました。
そりゃぁもう、突入するしかありません。
まず、町内の温泉「パンケの湯」の職員さんが、ニジマスの燻製づくりに取り組んでいるということで取材にいきました。
そしたら、流れで燻製体験をすることに。
魚を捕るところから、さばくところから、燻していくところから、味見まで。
その様子は記事にしてます。ニジマス燻製うまいんだよなー。
他にも、陶芸サークルに潜入しました。
陶芸ってやったことなかったんですけど、自分がこねた土が形になっていくのに感激です。ものづくりは楽しいなぁ。
僕が作った作品、どうですか?
おしゃれすぎてセンスありすぎて、プロの陶芸家が作ったのではないかと見間違えてしまいそうですね。丸いのはミカンです。誰が何と言おうと、ミカンであり、ミカンです。
こちらも記事にしてます。
木彫り作家の和田さんにも出会いました。
アポなし、突然の取材でしたが、とっても良くしてもらえてびっくり。まむしアセロラ焼酎をふるまってもらって、ゲロゲロ吐いたのは良い思い出です。
こちらも記事で書いています。
和田さんのお話を聞いて「自分のやりたいことは今すぐやるべきだなぁ」と改めて思いました。今の時代はものすごく恵まれてて、やろうと思えばだいたいのことはできますから。
他にも記事にはしていなくとも、いろんな活動に参加しておりました。
例えば、少年野球の1日コーチをやりました。僕こう見えても、10年野球やってたんで。
でも、アップで筋肉痛になって、以降3日間泣きました。
運動不足は良くないです。
あとそば打ち同好会の活動にも参加しました。
そば打ちは初体験だったんですけど、やってみたらとっても楽しかったです。
自分の作ったそばはその場でいただきました。太さが均等じゃないけど、それはそれでおいしかったです。
でも、名人が作ったそばは僕の作ったそばの5倍はおいしかったです。くっそー。
あと、町民のパーティーにも参加しました。
おいしいオードブルとか、抽選会とか、バンド演奏で盛り上がりました。ここではおばちゃんをナンパさせていただきました。
町のクリスマスパーティーでおばちゃんをナンパする23歳。 pic.twitter.com/qcaDETKegV
— テツヤマモト@上砂川なう (@okapo192) December 14, 2016
熟女好きに目覚めたかもしれません。守備範囲広いんで。
詳しい記事はこちら。
それと役場チームに混ざって、町のバレー大会にも参加しました。
ここまでくると、僕の仕事が何なのか意味が分からなくなってきます。
大会はママさんバレー的なものだと思ったら、バレー経験者だらけの超ハイレベルなものでした。ヤマモトは戦力になるわけでもなく、チームは全敗に終わりました涙
次、上砂川にくるときまでにはバレーを極めておかないと…。
あと町長にインタビューしました。
それで、町長のお気に入りスポットが「スキー場の山の上」ってことだったんで、めっちゃ頑張って登ってきました。
登れたには登れたんですけど、もっとしっかりした装備で登るべきだったと反省。
もう絶対やりたくない。
あと、ラジオ出演もしました。
こうやって書いていくと、本当にいろいろなことしてるなぁ。
僕は深夜ラジオ大好きなんで、ラジオDJに死ぬほど憧れてます。こうやって経験積み重ねて、オールナイトニッポンやりたいわぁ。
ちなみに番組では調子に乗りすぎて、終始すべっておりました。
3.上砂川での活動「活動報告会」
町を去る前、僕の活動の発表会をしました。
商工会の方、役場の方、一緒にバレーやった方、陶芸教えてくれた先生。30名ほどの町を代表するメンバーの前でお話します。
プレゼンなんて久しぶり…。ぶっつけ本番だったので、けっこう緊張しました。
話したのは、僕の1カ月の活動や、町で滞在する中で感じたこと、それと上砂川町の好きなところです。少しだけ、町の展望や、まちづくりの提案の話もしました。
聴いてくれた方に、
「元々知ってることだけど、町の見方が変わった!」
って言ってもらえたのは嬉しかったなぁ。
それこそが僕の仕事だと思ってるんで。
発表会では、僕が独自に町の特産品を開発して皆さんに食べてもらいました。
石炭たこやきです。
やはり上砂川は炭鉱の町なので、石炭をモチーフにしました。作り方はたこやきにイカスミを混ぜるだけです。
イカスミの風味が効いていて、普通のたこ焼きよりおいしいです(個人的には)。
町の人にも好評でした。
いやー嬉しいな。
予想以上に好評だったので、地域おこし協力隊員さんが商品化に動き出したようです。
本当に特産物になったらウケるなー。
4.上砂川の魅力とは?
発表会でも話したんですけど、上砂川の好きなところは、
- ■町民が多趣味、特技持ち
- ■風景がキレイ(インスタグラムに投稿中:@tetsuyama0713)
- ■町並みが昭和っぽい
- ■水がとにかく美味い
- ■図書館の選本センスが良い
ってとこです。
そして何よりも一番の町の魅力は、
「突然町にやってきた外部の人間を快く出迎えて、全力で応援してくれる人柄」です。
僕が身をもって体感しました。
23歳のぺーぺーライターが町にふらりとやってきて、「発表会やりまーす」って言ってこれだけ人が集まってくれるんですよ。
優しすぎです。感謝しまくりです。
少しでも町に貢献できてるかなー。
5.今後のヤマモトの動向について
僕は既に任務を終えて町を離れていますが、今後も上砂川の動画やPRサイト作りは進んでいくと思います。
完成したらこのブログでも紹介します。
僕が気持ち悪いくらい出演してます…。果たしてどうなっちゃうんだろう?汗
最後になりますが、上砂川で改めて強く胸に刻んだ、僕の座右の銘がこちらです。
上砂川町の挑戦にあたり、僕はものすごく大勢の方にお世話になりました。
フリーライターとして活動を開始したばかりの未熟者に、ここまで期待してくれて応援してくれて嬉しすぎます。
上砂川の方にどかんと恩返しをするためにも、僕はこれからも挑戦し続けます。
今後は札幌で計画を練りまして、来年1月~3月は東南アジアを巡るか、お話をもらってる道東の市町村を訪ねようとしてます。
予定は確定していませんが、いずれも目立ってはいない町の未来に貢献したいです。
市町村関係の方で読んでくれた方がいましたら、ぜひ連絡ください。報酬無しで構わないので、住処さえあれば訪ねます。
- ■mail:t2gaku@gmail.com
- ■facebook:tetsu.0713
- ■@okapo192
今後とも応援よろしくお願いします。
上砂川町のみなさん、本当にありがとうございました!