文化庁京都移転 候補地5か所に絞り 来年8月決定へ

文化庁京都移転 候補地5か所に絞り 来年8月決定へ
文化庁の京都府への移転を検討する政府の協議会は、19日の会合で、平成31年度以降に全面的に移転する候補地を5か所に絞り込み、来年8月をめどに移転先を正式に決めることを確認しました。
文化庁の京都府への移転を検討する政府の協議会は文部科学省で会合を開き、京都府の山内副知事や関係省庁の幹部などが出席しました。

この中で協議会は、平成31年度以降に全面的に移転する候補地として、交通の利便性や文化的な環境などの条件を満たす京都市内の5か所に絞り込みました。具体的には、京都府警察本部の本館、旧京都地方合同庁舎、廃校となった安寧小学校の跡地、京都国立博物館の本館、京都国立博物館の旧管理棟や資料棟の跡地です。

協議会は、それぞれの候補地の建て替えや改修に必要な経費や、地元自治体との費用負担の割合などを検討したうえで、来年8月をめどに移転先を正式に決めることを確認しました。

また、来年度(平成29年度)は、30人規模の「地域文化創生本部」を京都市の上下水道局の旧東山営業所に新たに設置し、全面的な移転に向けた準備などを進めていくことにしています。

協議会のあと、京都府の山内副知事は「それぞれの候補地の状況の課題もあるので、精査をしたうえで、しかるべき場所を選んでもらえると思う。なるべく早い文化庁の本格的な移転に結びつけたい」と述べました。