表彰式で鹿島イレブンのために花道をつくるレアルの選手たち。世界王者が大健闘した鹿島をリスペクトした (撮影・蔵賢斗)【拡大】
クラブW杯決勝(18日、Rマドリード4-2鹿島、横浜国)世紀の番狂わせは逃した。それでも、「KASHIMA」の名前を世界に知らしめた。Rマドリードを苦しめた石井監督が感慨に浸った。
「鹿島は茨城県の端にあるチーム。1993年にJリーグが発足したときも、参入は無理といわれていたぐらい。世界の小さなクラブに勇気を与えられたと思う」
年俸総額(推定)はRマドリードの68億2300万円に対し、鹿島は4億6100万円。その格差をものともせず、一時は2-1とリードを奪った。相手が強いほど燃える「ジーコ・スピリット」を受け継ぐ男たち。GK曽ケ端は好セーブを連発。2-2の延長前半には途中出場のFW鈴木のヘディングシュートがバーをかすめ、銀河系軍団に冷や汗をかかせた。