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現役関学大生ボクサー・宮本がデビュー3戦連続KO勝利 相撲の宇良から刺激

倒した相手が介抱される(左後方)中、勝ち名乗りを挙げる宮本知彰(左)
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 「ボクシング・フェザー級6回戦」(18日、メルパルク大阪)

 関学大在学中の宮本知彰(23)=アポロ=が3度のダウンを奪って久保田祐介(岐阜ヨコゼキ)を3回1分47秒TKOで沈め、デビュー3戦連続KO勝利を果たした。

 関学大出身プロボクサーは珍しい。本人もアマチュアで引退意向だったが、14年のリーグ戦で全勝。アポロ嘉男会長に素質を見込まれ転向し、7月に6回戦デビューした。

 3試合目で初の日本人が相手となったが、「一番落ち着いていた」とアマ仕込みの技術で攻略した。左構えから強打の左が武器。1回は足を使う相手に左ストレートボディーを打ち込み、ペースを握った。

 2回、「もともと右利き」と言う右が冴えた。強烈なフック、アッパーでダメージを与えた。3回は決めに行った。相手が飛び込む瞬間に右フックを合わせ、ダウンを奪った。立ち上がった相手に左の強打で吹っ飛ばすと、最後も左を顔にたたき込み、前のめりに倒した。レフェリーストップと同時にタオルが投げ込まれた。

 「きょうは判定でも泥試合でもいいという気持ちだったけど、思った以上にかみ合ってくれた。KOはたまたまです」と、控えめに振り返った。

 2016年を最高の締め。「プロの『プ』くらいにはなれたかな。グローブが小さいからあんまり力を入れていないけど相手は倒れる。でもそれは逆に僕もそうだということ」と、気を緩めない。

 刺激は関学大の先輩で大相撲の人気力士、十両宇良(24)=木瀬=だ。「卒業式で女の子に囲まれててうらやましかった。僕も宇良さんみたいになりたい」と、“出世争い”に意欲を見せる。

 来年は日本、東洋太平洋ランカーに照準。「関学の応援が本当に力になる。僕は気持ちが弱いので。ラッキーパンチが当たるように、来年はゴミ拾いをします」と、連勝街道を狙う。

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