つわりが辛い時は我慢せずに泣いてもいいんだよ
つわりの辛さは、妊娠生活はおろか私の人生の中でぶっちぎりの一位でした。
気持ち悪くて吐き気が次から次へとやってくる、頭痛はもはや24時間営業で、食べ物はもちろん水さえ見るのも辛い・・・こんなに辛いことが、(病気や怪我以外にも)世の中にはあるんだなぁと思ったのを今でも強烈に覚えています。
そんな妊娠生活で分かった事、今つわりに苦しんでいる妊婦さんに伝えたい事があります。
つわりが辛い時は我慢せずに泣いてもいいんだよ
弱音、どんどん吐きましょう!辛い・苦しい・耐えられないと周りに伝えましょう!我慢して一人で耐える必要なんか何もありません。
だってこんなにも辛いんだもの、旦那さんや家族の前で泣いて怒って暴れたっていいじゃないですか。
そんなあなたを一体誰が責められますか?お腹の中で立派に赤ちゃんを育てようと頑張るあなたを責められるはずがありません。
つわりが辛いと言えない理由
つわりの信じられない辛さの割りに、周りの人からの理解がないというのも驚きでした。「つわりは病気じゃないから」という言葉を妊娠生活で一体何回聞いたことでしょうか?
確かに・・・、つわりは病気じゃないよなぁ・・・。
「妊娠重症悪阻」は病気だけど、一般的にはあまり知られていないのか、一括りに「つわり」と判別されてしまう。いや、そこまで重症じゃなくても「つわりは病気じゃない」から一体何だと言うのだろうか???
病気じゃなくても十分辛いんですけど、病気じゃないから治療も出来ずに苦しいんですけど。
オブラートに包んでいても、分かりますよ。何を言いたいかと言うと・・・
「つわりは病気じゃないから、もっと頑張れ」
「つわりは病気じゃないから、もっと働けるはずだ、怠けるな」
こうでしょ!??
寝てばかりいるな、怠けるな、働け、こんなワードが続くんじゃないですかね?もし違う意味で言ってる人がいたらすみません。
こう「病気じゃないから」というような理解のない言葉をかけられると、つわりで苦しむ自分がいけないのではないかと言う気になってきます。何も出来ない自分を責めます。
そしてどんどん殻に閉じこもります。辛いと言っても分かってもらえない、逆に叱られると我慢します。結果、旦那さんや家族、病院にも辛いと訴えにくくなり一人で孤独に耐えることになるのです。
つわりが辛くて父と大喧嘩!悟飯のごとく解放された怒り!
私のつわりが酷くなり始めた頃は、旦那が単身赴任中だったので実家の母がお世話に来てくれました。
退院は出来たものの、あまり良くならず、事情もあり実家に帰って療養生活を送ることになりました。
そばで私が苦しんでいる様子を見ていた母は「ただごとではない」と献身的に看護をしてくれたのですが、久しぶりに会った父はそこまで重大にとらえていませんでした。
まさしく!「つわりは病気じゃないから」という考えでいたのだと思います。
当時は寝たきり生活で起き上がるのもしんどく、一日何十回も吐くような状態だったのですが、母はあまりつわりが無かったようなので、父は私の辛さが全く分かっていませんでした。
冷蔵庫のにおいがダメで(開けたら吐く)飲み物も家族にとってもらうか、テーブルに置きっぱなしにしていました。
しかしその日は、用意していたものを飲み切ってしまい、父に冷蔵庫から取って欲しいと頼みました。休日で家にいた父はペットの犬と遊んでいて、私が頼んでも取ってくれませんでした。(それ位自分で取れよという意味だと思います)
私は意識が朦朧とする中、何度も吐き、寝たり起きたりを繰り返していました。そして、父が部屋に戻って来た時に、「何故飲み物をとってくれないのか?こんなに辛いのだから、ペットとの遊びよりも少しは優先して欲しい」と言ったのです。
それに対する父の回答はこうです。
飲み物位、子供じゃないんだから自分で取れ。
つわりが辛いと言ったって、そんなの母親がみんな経験してるもんだろ。
お前は母親になるんだろ?それ位我慢できなくて母親になんかなれるか!
!
!!
!!!!
うおぉおおおおおおおおおっっ!!!!
もう、許さないぞ・・・・!!お前ぇ・・・・!!!(キュインキュインキュイン)
その言葉を聞いて私の中の何かがついに爆発しました。約1カ月吐き続けて、夜中もろくに眠れず、我慢の限界でした。
「母親ならみんな経験している」だとぉ?「それ位我慢できなくて母親になれるか」だとぉ?無知だと何でも許されると思うなよ・・・(怒)
ハァーーーーーーッッッ!!!!
私は今まで我慢していた苦しみ・不満を父にぶつけました。
娘が重症妊娠悪阻になり入院までしていたことは知っていたはずです。自宅にいることも出来ず、実家に帰ってきているのです。一日中寝たきりなのです。何十回も吐いているんのです。
飲み物を取ってくれなかったとは別にいい。
その時は起き上がる元気が無かったけど、本当に欲したら吐きながら冷蔵庫開けたと思います。
その後に私に放った「つわりは病気じゃないから」をさらに尖らせたようなセリフが本当に許せませんでした。
つわりを経験していない父に一体この苦しみの何が分かるのか?娘がこんなに苦しんでいて、何の知識もないの(調べようとしない)にも関わらず、上から目線で母親とはこうだという説教にはカチンときました。
尋常ではない怒り方だったのか、父は何も言い返すことが出来ずに、私が欲しがっていたポカリを冷蔵庫から取り出し、テーブルの上に置いて部屋を出て行きました。
※興奮しすぎると吐き気が凄いのでお気を付けください。
自分の気持ちを打ち明けたら楽になった
私の「孫悟飯化事件」以降、父は変わりました。
母曰く、つわりについて色々と調べ私に言ったあの一言をとても後悔しているようでした。それを聞いて少し落ち着きましたが、いまだにふと思いだすと苦しい気持ちになります。
自分の気持ちを打ち明けたらぐっと楽になりました。妊娠もつわりも病気じゃないけど、家族には弱音を吐いたり泣いたりしてもいいんだと思います。その方がお互いにとっても良いのかもしれません。
つわりは経験者にしか分からないようなところがあるので、特に男性にはどれ位苦しいか分かりにくいと思います。妊婦さんが我慢するともっと伝わりにくく、サポートの仕方も分からないでしょう。
- こういうことは傷つくので言わないで欲しい
- 毎日こんなに吐いて苦しい
- つわりで偏食なので協力して欲しい
我慢せずに自分の考えや要望を話してみてはいかがでしょうか?それで喧嘩になったとしても、一人で耐えて辛さを分かってもらえないよりずっとマシだと私は思います。
妊娠中に言われたこと・されたことはずっと覚えている
旦那は献身的に支えてくれ、今でも感謝の気持ちは忘れませんが、父のこの言葉も忘れません。恨みを持っている訳ではありませんが、どうしてもあの時の言葉が忘れられないのです。
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