シリア アレッポへ監視団 安保理で決議採択へ
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内戦が続くシリアで、アサド政権がほぼ全域を制圧したアレッポから市民を安全に避難させるため、国連の安全保障理事会では18日、現地に監視団を派遣するフランスの提案を協議した結果、当初、拒否権を行使する構えだったロシアの主張を踏まえた修正案がまとまり、19日採択される見通しとなりました。
シリアのアサド政権は最大の激戦地、アレッポのほぼ全域を制圧し、市内に残る市民の避難と反政府勢力の撤退をいったん認めましたが、一部が武器を持ち出そうとしたとして移動を中断させ、数万人の市民が取り残される事態となっています。
国連の安保理では18日、避難する市民の安全を確保するよう、国連などからなる監視団を派遣することを求めるフランスの決議案について非公開で協議しました。
この決議案についてアサド政権の後ろ盾のロシアは、政権側の了解が必要だとして拒否権を行使する構えでしたが、3時間余りに及んだ協議の結果、修正案がまとまり、19日午前(日本時間19日夜)、採決にかけられることになり、採択される見通しとなりました。
協議のあとアメリカのパワー国連大使は、「ロシアの大使と建設的な議論ができた。あす満場一致で採択されると期待している」と述べました。
国連外交筋によりますと、修正案では監視団の派遣にあたって国連事務総長が必要な措置を取るとしていて、決議が採択された場合も、市民の安全確保に各国が一致した対応を取れるかが問われることになります。
国連の安保理では18日、避難する市民の安全を確保するよう、国連などからなる監視団を派遣することを求めるフランスの決議案について非公開で協議しました。
この決議案についてアサド政権の後ろ盾のロシアは、政権側の了解が必要だとして拒否権を行使する構えでしたが、3時間余りに及んだ協議の結果、修正案がまとまり、19日午前(日本時間19日夜)、採決にかけられることになり、採択される見通しとなりました。
協議のあとアメリカのパワー国連大使は、「ロシアの大使と建設的な議論ができた。あす満場一致で採択されると期待している」と述べました。
国連外交筋によりますと、修正案では監視団の派遣にあたって国連事務総長が必要な措置を取るとしていて、決議が採択された場合も、市民の安全確保に各国が一致した対応を取れるかが問われることになります。