ヨルダンで観光名所の城など襲撃 10人死亡

ヨルダンで観光名所の城など襲撃 10人死亡
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中東のヨルダンで銃で武装したグループが、観光名所となっている城などを襲撃し、警察官やカナダ人観光客などあわせて10人が死亡しました。
ヨルダン内務省によりますと、ヨルダン中部のカラクで、18日午後、銃で武装したグループが、市内をパトロールしていた警察官を襲撃したあと、観光名所となっている市内の城にも押し入り、警察や治安部隊との間で銃撃戦となりました。

地元メディアによりますと、武装グループはその後、城を訪れていたマレーシア人観光客など10人余りを人質にとり、一時、城に立てこもりましたが、ヨルダンのモマニ・メディア担当相は、日本時間の19日午前5時すぎ、5時間にわたる救出作戦の末制圧し、人質を全員、無事に解放したと発表しました。

一連の襲撃で、これまでに警察官7人と、銃撃戦に巻き込まれた観光客のカナダ人女性1人など合わせて10人が死亡したほか、20人余りがけがをしました。

現場は、12世紀にイスラム教徒との戦いを続けた十字軍が建てた城で、世界中から多くの観光客が訪れる場所ですが、現地の日本大使館によりますと日本人が巻き込まれたという情報は入っていないということです。