障害者殺傷事件 24人殺人未遂容疑で元職員を追送検へ

障害者殺傷事件 24人殺人未遂容疑で元職員を追送検へ
ことし7月、相模原市の知的障害者施設で46人が殺傷された事件で、警察は、入所者19人を殺害したとして逮捕された26歳の元職員が、重軽傷を負った入所者24人に対しても殺意を持って刃物で刺したとして、19日に殺人未遂の疑いで追送検する方針です。
この事件は、ことし7月26日の未明、相模原市緑区の知的障害者の入所施設「津久井やまゆり園」で入所者が次々に刃物で刺され、19人が死亡、職員を含む27人が重軽傷を負ったもので、施設の元職員、植松聖容疑者(26)が入所者19人を殺害したとして逮捕され、現在、専門家による精神鑑定が行われています。

これまでの調べで、植松容疑者は5本の刃物を持って施設に侵入し、職員を結束バンドで縛ったうえで、入所者を次々に襲ったとみられています。警察の調べに対し植松容疑者は、「障害者は不幸を作ることしかできない」、「重い障害がある入所者を狙った」などと、障害者を冒とくする内容の供述をしているということです。

このため警察は、植松容疑者が重軽傷を負った入所者の男女24人に対しても殺意を持って刃物で刺したとして、19日に殺人未遂の疑いで追送検する方針です。また、警察は、職員を結束バンドで縛るなどしてけがをさせたとして、監禁傷害などの疑いでも調べています。